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以前、崖の上のポニョを製作する宮崎駿のドキュメンタリーがありました。
その中で最も印象深かったシーンは、宮崎駿がこの作品の絵コンテを描きながら涙をするシーンでした。 その時流れていた曲は「ひまわりの家の輪舞曲」という曲でした。もう年齢的にもモチベーション的にも最後の監督作品になるかもしれないといわれている今作品、宮崎駿はどんな気持ちでこの作品を作り上げたのだろう・・・。 ポニョを観終わった時(以前の話にはなってしまいますが)、 私はこの映画は宮崎駿しか作れない子供の為の映画だと感じました。 素晴しい作品です。 昨今の日本映画は、アニメーションの世界の飛躍がめざましいと聞きます。 「スカイクロラ」の押井守監督、「時をかける少女」の細田守、「東京ゴットファーザーズ」の今敏監督などクオリィティが高い作品はもうジブリの専売特許ではなく、正直なところ私個人的にも、ジブリの新作よりも細田守監督の新作の方が楽しみだったりもしますw ただそれら映画と異なるポニョの魅力は、上記の映画が主にティーンエイジ、20代の若者が楽しめるように作られている事に対して、この映画がどこまでも子供目線につくられている事だと思います。 映画を観ていて、まるで絵本を観ている様な素晴しい映像。 ことごとくシンプルな登場人物描写。 そして、例えば怒った母親の足音が微妙に大きいように感じたのも子供の目線にたった細かな気配りなのでは?と感じました。 宮崎駿だからこそ作る事が出来る映画。 【吉祥寺駅54号】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-07-12 21:21:04)(良:1票)
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