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《ネタバレ》 是枝節炸裂でしたね。
帰省にまつわる色々が、ある一定のギスギス感とユーモアを以て淡々と描かれていく様は実に巧みでした。 長男が過去に人命救助で命を落としている事。 次男が死別した子持ちの女性と結婚している事。 この二つのテーマがこの映画の骨組みを成していたけど、実際に映画を観てる者の家庭にだって一つや二つ似たような事を抱えているのを思うと、みんなどこか思い当たることのある映画だったのかなぁと思います。 『いつも、ちょっと、遅い』阿部さんのあの台詞はなんとも言えなかったなぁ。 この時代の日本人を正しく記録した作品としても価値は高いかな。 冒頭の加藤治子さん原田芳雄さんのシーンは既に亡くなられたお二人という事もあって、感慨深くみてしまいました。 あと夏川結衣さんの役どころは、演技のしかたひとつで作品の方向性を決めかねない重要なものだったので、このテイストに落とし込んだあたりは流石だなと感心しました。 これから2回目みてみます。 台詞で語られていく家族構成や過去の出来事を追わずに(把握した上で)みなさんの演技を楽しみ堪能しようと思います。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-10-22 00:18:38)
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