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《ネタバレ》 素晴らしい作品でした。
もちろん決して明るく楽しい作品ではないけれど、 始まりからラストカットに至るまで、制作陣、出演者達に一分の隙もなかったです。 特に菅田将暉さん、彼は凄かったですね。 なんとも愛らしくて、感情移入しまくり。 達夫、千夏、拓児がとにかく這い上がる事だけを切に願って、映画に没入してしまいました。 そんな中、三人で祝杯をあげるシーン。 よーし、やったぞ! と思って、何気に時計を見たらまだ80分。 そう、前半の陰鬱な展開で時間感覚が麻痺していたようです。 と言うことは、もう一悶着あるのか。。。って落ち込みましよ、マジで。 そしたら案の定、祝杯を台無しにしてしまう事件発生。 あちゃーと思ったけど、誰も死ななくて、本当に良かったです。 なんとか踏みとどまった彼らに、泣きそうになりました。 そして美しいラストシーンとタイトルの余韻。 この軽薄な時代にこんな作品に出会えて良かったです。 余談ですが、テレビとかで喫煙シーンを問題視する向きがあるようですが、 この姉弟のようにライターひとつで運命が変わるような事もあるんですよね。 性描写や暴力シーンなどレイティングは仕方ないにしても、 世の中が勝手に『汚い』と定めてるものを観て、どう感じるか? そんな問いかけすら許さないような風潮は怖いですね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-02-20 15:24:25)(良:1票)
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