コールドプレイ の たきたて さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > コ行
 > コールドプレイ
 > たきたてさんのレビュー
コールドプレイ の たきたて さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コールドプレイ
製作国ノルウェー
上映時間90分
ジャンルホラー
レビュー情報
《ネタバレ》  雪山。山荘。若者。殺人鬼。定番。王道。定石を踏む安定感抜群のスラッシャーホラー。恐怖演出の数々。アメリカ産にはないノルウェー産の雰囲気◎。
 殺人鬼は一人だけ。怪力だけど、蹴ったらひるむ。銃はある。スキー板もある。密室でもないし、出口はいっぱいある。どうとでもなりそうなのに、結局どうにもならないこの感じがもどかしくて良い感じ。人を怖がらせるのに一番大切なのは、『助かるかもしれない』という希望なのでしょう。これぞ正統派ホラー。
 まずはミカルとイングが別行動。ちょっとしたことで諍い。ミカルが飛び出て、迷って、やっぱり一人みんなのところに戻っちゃう。この『やっぱり部屋に戻ろうか』と逡巡させるのがポイント。で、イングンは一人ぼっちに。最初の犠牲者。この流れが王道にして完璧。
 私は個人的に、ホラー映画は『登場人物=犠牲者』が多いほうが好み。この映画は少なめ。ですが、この映画に関して言えば、少なめにしていることがプラスに働いています。まず瞬殺はされません。なにせ人数が少ないですから。あがくあがく。それがいい。エンタメホラーに過剰すぎないリアリティを添えます。
 また、今回のメンバーが、若者特有のチャラさがありつつも、微妙に良い人たちってのが大事。感情移入しちゃうんですよね。だから悲劇、惨劇の衝撃が5割増し。一人でも生き残ってよかったと思う反面、殺人鬼と仲間たちの遺体がクレバスの底に横たわっているのが凄く悲しい。
 忘れ物置き場のように並べられている、今までの被害者の戦利品。新聞の切り抜き。こういった小道具の使い方にも抜群のセンスが見え隠れ。掘り出し物とはまさにこうゆう映画を言うのでしょう。
 なぜ少年は両親から虐待を受け殺されなければならなかったのか。そしてなぜ殺人鬼になってしまったのか。焼け焦げた部屋でいったい何があったのか。いくつかの謎が放置されたままなのが惜しい・・・!
たきたてさん [DVD(字幕)] 8点(2019-04-25 07:10:20)
たきたて さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-12-02サプライズ(2011)8レビュー5.47点
2024-11-30ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人4レビュー4.00点
2024-11-25シャドウハンター5レビュー5.00点
2024-11-18パシフィック・リム:アップライジング7レビュー5.60点
2024-11-17寄生獣 完結編9レビュー5.86点
2024-11-1613の選択7レビュー7.00点
2024-11-13パシフィック・リム5レビュー6.86点
2024-10-21MAMA(2013)5レビュー6.07点
2024-10-18誘拐の掟7レビュー6.14点
2024-10-15寄生獣10レビュー5.84点
コールドプレイのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS