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《ネタバレ》 過程はすごく面白い。でも結末はものすごく気に入らない。
森田は青柳をはめたわけですから、あのような結末になっても仕方がありません。自分の家庭の金銭トラブルを解決するため、早い話友人を売ったわけです。 それに対し青柳は善良な一般市民。理不尽なトラブルに巻き込まれるのは良いとして、そのまま報われない結末を迎えるとはいかがなものか。 こーゆー理不尽系サスペンスってのは最後に大逆転してカタルシスを得られるから良いのです。最後まで理不尽なままで終わってどーする。 だいたいあんな形で生き残っても社会的には死んだも同然。顔を変え、戸籍を失い、身分を証明するものは何もないのに、これから先どうやって生きていくのでしょう。仕事も失い、家族や友人に会いに行くことさえできません。 好きだった人は別の人と結婚し、幸せな家庭まで築いています。 冒頭のシーンと最後のシーンがつながっているからってそれがどうした。ただ辛いだけです。そんな辛いだけのサプライズなんていらないです。 『大変よくできました。』をもらったって全然嬉しくない。『よくできました』のほうで良いから、竹内結子と2人で生きていくほうがずっと良いに決まっています。 壮大なカタルシスを期待して2時間以上も我慢して見続けた結果がこれか。期待させるだけ期待させておいてこれはないです。 こんなに怒りを抱えてしまうということは、それだけ作品に没入できたわけですから、映画としては悪くないんでしょう。 でも『私も見たかった』という妻には『見なくていーよ。』と言っときました。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-08-15 14:51:11)
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