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《ネタバレ》 前作と世界観を同じにしながらも中身は全く別物の作品。前作のスリリングな脱出劇は緊張感があり、目的も明確で非常にわかりやすかったです。
今作は脱出劇ではありません。主人公グループはアメリカ軍。目的は危険地帯で消息を絶った仲間の救出。敵はモンスターではなく地元の武装勢力。そう、完全に戦争映画になっています。 戦争映画を今まで結構見てきて、はっきり自分は『戦争映画があまり好きではない』と気づいています。もちろん面白かった戦争映画もあります。ですが基本的には肌に合わないみたいです。とはいえ、前半は面白かったです。後半になるにつれて戦争映画ですらなくなっていく気がします。特に仲間が全員死んで二人きりになってからがひどい。哲学のような汚いおっさんの口元のアップなど、意味の分からない描写が増え、テンポも悪くなっていきます。なんか自分が見たかったものとはずいぶんかけ離れたものを見せられた気分です。 もちろんモンスターが出ないわけではありません。むしろ前作よりいっぱい出てるんじゃないかっていうくらいわんさか出ます。映像技術の進歩からか、大型モンスターズの集団はこれ以上ないくらいの大迫力です。 ですが怖さがない。意図的にそうしてあるのだろうとは思いますが、その描かれ方があまりに象徴的すぎます。あるいはただの野生動物と化してしまっていてもはや背景でしかないときもあります。もしかすると『やはり怖いのは人間』『人間同士の争いより愚かなものはない』などなどメッセージを発信しているのかもしれませんが、私はそんなメッセージを受信したくて映画を見ているわけではありませんので、ちょっとこちらのニーズと会わない内容でした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2021-10-11 01:40:48)
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