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《ネタバレ》 第一印象は、『ビジュアル一流』『脚本二流』『演技は三流』というイメージ。
見ているほうが恥ずかしくなるようなセリフと演技の数々。 プロットはもろ『マンガ』で、『E.T』や『マトリックス』や『ターミネーター』にインスパイアされている感じですね。 やたらバイオレンスだったり、やたらコメディタッチだったり、映画としてのバランスもそんなに良いとは思えません。 失礼ながら、『B級臭丸出しの作品が、頑張って背伸びしちゃってる』と感じるのです。 オープニングの金城武の棒読みのシークエンスから、はっきりとこの映画の『レベル』ってのを感じ取ってしまって、つまりはそれ以降なめて見ていたんですね。 『擬態宇宙船』やら『加速装置』やら、いろいろと面白そうなギミックを見つけては、喜びます。映画の内容とは関係ないとこで遊んじゃう感じです。ずーとそんなぬるいテンション。そしていよいよクライマックス。 『あー終わったー。そりゃ普通に帰るよねー。消えていく映像すげーじゃん。なんか感動的ー。』 とか思ってて。そんで、 『ん?まだ続くのかい?下手に長引かせないほうがよろしいんじゃございません?』 と思っていたら、『ん?ん?あー!!そーゆーことかー!!』 と、油断していた私は、まんまとこの映画の仕掛けに引っかかりまして、そりゃあもう最高のラストを感じられたわけですね。 これが完成度の高い作品だったら、きっと気付いちゃったであろう仕掛けに、気付かないおかげで感じられたラストの驚きと清涼感。 タイムスリップものは『タイムパラドックス』の問題が入ってくるとややこしくなるから苦手なんですが、この作品ではその辺はスルー。そこも潔くてわかりやすくて良かったですね。 死にかけの宇宙人も、宇宙船団が故郷に帰るための『門(ゲート)』としての役割だったわけで、彼がいないとみんな帰れなかったわけですね。そんで地球人のせいで故郷に帰れなくなったから、報復で地球人を皆殺しにする未来を変えたわけだ。 大きなプロットも、小さなプライベートストーリーも、すべてが丸くおさまって、観終わった後はなかなか気分爽快でございました。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-12-02 14:45:45)(良:2票)
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