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《ネタバレ》 ストーリーはとてもオーソドックスな上、細部に突っ込みたい所が色々あります。ヨーロッパの感性との違いでしょうか、一人の子どもを譜面持ちにさせっ放しとか、凶悪な問題児に特に対応しないんかい、とか校長の横暴ぶりがてんで甘い、とか。紆余曲折もなしに合唱の仕上がりが県優勝レベルに上手い、とか感激してるわりに生徒の手紙を全員分拾わない、とか。モランジュったら人生を変えてくれた恩師の名前を忘れてるって、そりゃないだろうよ、とか。そもそも回想式にする意味あんのか、とか。
ところがですね、こんだけ文句を言いつつも、全編に流れるユルイ空気はなんとなく心地よくさせるのです。ジェラール・ジュニョ演じるマチュー先生、この手のお人よしで善良なキャラクターに私はめっぽう弱くて、彼の苦労が報われてほしいと願わずにいられませんでした。悪ガキらに先生の素朴な愛情が伝わるのを見るのは嬉しいものです。 それに、プロ合唱団による美麗なコーラスは耳を介しての至福そのもの。アマチュアの歌声じゃないじゃん、というプロット上の齟齬についても、まあいいじゃないかという気持ちになります。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-21 00:25:13)
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