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《ネタバレ》 ヘッシャー、もうコイツの素行ときたら器物損壊、押し込み居候、身体には中学生レベルの落書きイレズミ、と100%どチンピラな奴。ニヤついた目つきで考えが読めない、というJ・G・レヴィットの名演もあって、コイツをどう評価すべきか中盤まではとても困る。
だけど、傍目にはもの凄く見えづらいけれど、ヘッシャーには極めてまっとうな部分があって、それは一家族を再生させるに足る力があるのだった。 「年寄りの言うこと」と、親父と孫はばあちゃんの言うことを完全にスルーする。彼女の話をマトモに聞いてたのはヘッシャーだけだった。下品で笑えない若者ジョークをなぞなぞにしたって、具合の悪いばあちゃんにウケるわけないだろうが。でもこれがコイツにできる精一杯の励まし。あの日約束どおり早起きして、シリアルを二人分乱暴に作って散歩の迎えに行ったのもヘッシャーだった。 棺おけを押して街中をゆく三人の姿を泣かずに観られようか。 TJと父親の心が再び立ち上がるのが分かる名場面だ。 J・G・レヴィットはもちろん、美貌が邪魔にならないように地味に脇を固めたN・ポートマンも、往年の名優P・ローリーも素晴らしい。そしてエンドロールはとてもひどい。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-12 00:10:41)
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