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《ネタバレ》 これは、ファンタジーですな。森や湖でなく21世紀の会社が舞台の。クライマックス(ハサウェイが夫の浮気に悩み、他所からCEOを呼ぶか否か決断するあたり)までは、まあ心地よい幻想に酔う勤労女子もいるでしょう。女社長としてのハサウェイのしゃかりきぶりや、専業ママらからの冷ややかな圧力などはリアルだし、デ・ニーロはいぶし銀の包容力を大放出していますから、この初老の紳士に癒されたいと思うのも、女子の抱くファンタジーのひとつではあります。
ところがラスト、ワタシは叫びました。うわー出た、ナンシー・マイヤーズ節。突然の、あり得ない大甘の展開はほんとこの人らしい。ハサウェイが「仕事を取る」ことを決意した矢先、浮気夫はなんと心を入れ替え(!)、キミを支えたい云々と彼女のオフィスに押しかけてぬかすのです。感激して涙ながらに夫を受け入れるハサウェイ。よくこんな無理な芝居ができるもんだ。 それにこの結末だと、夫は仕事に戻れないじゃん。かつてはやりがいのある仕事を持ち「バリバリ働いてた」のに。子育てするなら夫婦どっちかは仕事を諦めなさいよ、ってか。ワンオペ育児を強いられている世の女性の立場を夫に入れ替えただけです。この監督は女性の味方をしているようでいて、その実すんごく鈍感なのではないかと思っています。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-16 23:33:33)(良:1票)
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