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自意識=人格が取って代わられる、って深淵な哲学を含んでいる命題だと思うのだけど、終始一貫予定調和なB級サスペンスな筆致。誰も悩んでませんでした。まあ娯楽作なんだから、と思いつつもいちいち腑に落ちず引っかかってしまったのは私だけか。まず奥さんさあ、いくら記憶を持っているといってもその人ダンナじゃないでしょ?顔も体型も違いすぎる。本物の夫が気の毒じゃない?あ、そこは「脳」が元夫だから夫的には良いのか?えそしたらコスナーはどうなんの。他人の人格が定着してしまうことに抵抗感はないのか?それって自死でしょ。などと考えちゃって、テロリストとオールドマンらがわあわあドンパチやってても入ってこなかったなあ。
ラストは更に評価を下げるだけの鼻白む大団円だしT・L・ジョーンズの老け具合は衝撃だしで、あまり取るとこない映画でしたが、かつての大怪我から立ち直るべく奮闘中のK・コスナーが良いです。スターの雰囲気は健在ですしもっと上等の脚本を与えてあげてほしい。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-25 20:23:45)
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