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《ネタバレ》 レッドフォードはこの映画の主役を”川”にしたのですね。悠久に流れ続けるその不変さ、神々しさに比べると、次々現われては消えてゆく人間の営みなどちっぽけなもので。牧師一家のドラマも極力淡々と描かれている印象です。弟の死すら台詞で知らされるのですから。
それにしてもブラッド・ピット。彼の存在意義はその若い一瞬の美しさでもって、川と一体化すること。光る川面にキラキラとフライ・フィッシングのワイヤーが弧を描き、金に輝く髪の美しい青年がそこに立つ。まさに一幅の絵のよう。この1ショットで彼の映画となりました。 騒がず、慌てず、誠実で正しい。レッドフォードの映画はいつもそう。そしてこの監督が凄いのは、そういった資質が退屈さを誘うのでなく、心にしっとりと余韻を残す作品に昇華しているということ。「監督 レッドフォードかあ」と観る前はやや渋々ではあるのだけど、「観てよかった」ともいつも思うのです。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-25 23:53:01)(良:1票)
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