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なんという穢れの無さ、屈託の無さ。教科書のように正しい。“正しさの臭み”が無いのも本作の際立った特徴で、これは雄大な自然美の成せる業なのかも。加えて耳なじみのある名曲がよくもまあ一つの作品にこんなにも。私は基本ミュージカルは苦手なのだけど、歌が嫌いというわけでは決してなく、例えば「或る夜の出来事」の中の1シーンであるバスの乗客らが皆で“ブランコ乗り”を歌う場面なんかは楽しくて大好きだったりする。そんな風に“自然な感じ”で歌が入ってくるのでミュージカルアレルギーが発症しがちな「何故ここで突如歌って踊りだす??」という居ずまいの悪さを極力感じさせないんである。かくして、これを観た後はJ・アンドリュースばりに「ざー ひーるざらーいぶ♪」と声を張り上げて家族に迷惑がられることになるのだった。
【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-04-22 00:36:02)
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