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すごく好き。この映画は人生そのもの。こういう作品に出会いたくて、私は映画を見続けている。なにしろ先の生活が見えない現状で、イギリスだから天気もぱっとしなくて。生活のために誇りを犠牲にしなくてはならなくて。八方ふさがりに見えて、尚ユーモアを失わない彼らに感嘆する。英国人の底力、とも思う。ユーモアを持ってしても、ついに心の折れたフィルとその家族に差し出される隣人や同僚の心遣いが、人としての普遍的な優しさに溢れている。ラストでの音楽一辺倒に見られていたダニーの、共同体を代表した政治批判が心に響く。「彼らは素晴らしい音楽を奏でることができる。だがそれが何になる?」音楽は、必ず結実すると思いたい。人の心と尊敬を勝ち得るものだと思いたい。少なくとも私は、隣人のような彼らを尊敬する。威風堂々、まさしく顔を上げて、人生を生きていってもらいたいと願っている。
【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2011-11-26 15:37:43)(良:1票)
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