映画 聲の形 の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > エ行
 > 映画 聲の形
 > かっぱ堰さんのレビュー
映画 聲の形 の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 映画 聲の形
製作国
上映時間129分
劇場公開日 2016-09-17
ジャンルドラマ,ラブストーリー,アニメ,青春もの,学園もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 2016年はいろいろと当たり年だったがこの映画は見なかった。一般論として女子高生のスカートが短いアニメを劇場で見るのは恥ずかしい。公開中、世間でカニの形と呼ばれていた(「蟹の形」で検索してもヒットする)という話はかなり笑った。

そういうことでDVDを見たが、残念ながら自分として共感できるものはない。見る側の年齢・性格・境遇によっては劇中人物の心情をいま現在のことのように感じ取れるのかも知れないが、自分の立場としては全くそうならない。そもそも序盤の小学生編で好意的に見ようとする気が完全に失われてしまい、以後はもっぱら第三者的な立場で観察するだけになるので共感どころでない。劇中世界に自分がいるとすればどこにいるかと一応考えたわけだが、主要人物の中でこれと思うのはいなかった。ちなみに高校の友人でイケメンの方は、もう少しどういう人物なのかを見極めたかった気はする。
自分が見た限り、この映画では主にいじめを「する」(した)側の事情を訴えているように感じられる。いじめられる側にも原因(責任?)がある、とまでいうと開き直りのようでもあるが、この映画が多くの共感を得ているからにはそれもまた人の世界の真実ということか(福祉施設での虐待なども正当化し始めるようになったら終わりだが)。一面的に悪を処断する話でもなく、人々の相互作用で変わる人間関係の立体像を表現することで、主に若年者?の共感を得ようとしている物語かという気はした。昔のように変に社会問題化したりせず、あくまで個人の心を見つめる物語にとどめているのは現代風ということかも知れない。
自分としてはあまり高い点をつける気にはならなかったが、ちなみに個人的な好き嫌いを別にすれば、同年の「君の名は。」より劣る映画という気はしない。

なお余談として個人的な感情論をいえば、石田将也は小学校の段階で人として見放してしまったので、以降は同情する気にもならず勝手にやっていろという気分だった。その母親が肯定的に扱われているのも気に入らない。ほか川井みきはまともに相手にしないのが無難な人物だが、植野直花は存在自体がマジ害悪だ(こんなのの×をはがす必要はない)。西宮硝子と佐原みよこは心優しい普通の人だった。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 5点(2017-09-15 19:57:05)
かっぱ堰 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-23ザ・デッド インディア6レビュー6.50点
2024-03-16FUNAN フナン7レビュー7.00点
2024-03-16シアター・プノンペン7レビュー7.00点
2024-03-09イビルアイ3レビュー4.50点
2024-03-09ベネシアフレニア7レビュー6.50点
2024-03-02宇宙船の襲来4レビュー3.50点
2024-02-24ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘5レビュー5.03点
2024-01-20SF第7惑星の謎3レビュー3.00点
2024-01-20アイ・アム まきもと4レビュー6.50点
2024-01-06忌怪島/きかいじま3レビュー4.00点
映画 聲の形のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS