コロニア の かたゆき さんのクチコミ・感想

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コロニア の かたゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コロニア
製作国,ルクセンブルグ,
上映時間110分
ジャンルサスペンス,ラブストーリー
レビュー情報
《ネタバレ》 1973年、政情不安に揺れる南米チリ。大統領支持派として活動していたドイツ人青年ダニエルは、突如として起こったクーデターによってその身柄を拘束される。碌な裁判も受けることなく彼が送られた先は、謎の宗教団体が建築したコロニア・ディグニダという世間から隔絶された秘密施設。そこはチリ人なら誰もが震え上がる一度入ると二度と生きては出てこれないと言われる地獄のような世界だった――。ダニエルの恋人であるレナはなんとしてでも彼のことを救うため、単身この地へとやってくる。彼女を迎え入れたのは、元ナチス党員でこの施設で絶対的な権力を有する教祖シェーファーとその狂信的な信者たちだった。恋人のためにこの地で生きていく決意をしたレナは、やがてこの施設の地獄のような惨状を目にすることになる。わずかな食事と過酷な労働、日常的に行われる暴行や拷問、自由を奪われ男女の接触も家族との交流も極端に制限され、ルールを破れば明日の生活すらままならない。果たしてレナは捕らわれた恋人と無事に再会することが出来るのか?そしてレナとダニエルはこの地獄のような施設から生きて脱出することが出来るのか?ピノチェト政権下で秘密警察の拷問機関として使われた施設〝コロニア・ディグニダ〟を舞台に、囚われの身となった恋人たちの過酷な運命を描いたサバイバル・ドラマ。主役は子役からのイメージ脱却を図る若手女優エマ・ワトソン。史実を基にしたということで今回鑑賞してみたのですが、うーん、なんかいろいろと突っ込みどころ満載の作品でしたね、これ。ご都合主義や整合性の合わない脚本に終始「?」が止まりませんでした。なんか地下に秘密トンネルが張り巡らせてあって、そこが脱出の重要なカギとなるのだけど、その入口が誰でも入れる倉庫の床にあってしかも鍵も掛けてないなんて不用心にもほどがあるっしょ。また、人気女優エマ・ワトソンに気を遣ったのか、彼女が大して大変な目に遭わないからこの施設の過酷さがイマイチ伝わってこないのも大いにマイナス。それに本作の重要なテーマとなるこの教祖様の狂気性の描き方がかなり中途半端なため、説得力が皆無なのもいただけない。少年への性的虐待をぼやかしているのはいったい誰に気を遣ってのことなのでしょうか。最後の空港での脱出劇も明らかに『アルゴ』のパクリでは?いろいろと残念な作品でありましたけど、エマ・ワトソンの可愛さに+1点で。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2017-11-15 15:36:35)(良:1票)
かたゆき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-13エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス3レビュー5.72点
2024-04-10すずめの戸締まり7レビュー6.54点
2024-04-06月の満ち欠け6レビュー5.60点
2024-04-03ハウス・バウンド6レビュー6.00点
2024-03-30あのこと5レビュー5.00点
2024-03-30ウェディング・ハイ6レビュー5.71点
2024-03-23ベネデッタ8レビュー6.50点
2024-03-11マッドゴッド7レビュー6.50点
2024-03-09ヴィーガンズ・ハム6レビュー5.85点
2024-03-07炎のデス・ポリス5レビュー5.25点
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