1秒先の彼女 の タケノコ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > イ行
 > 1秒先の彼女
 > タケノコさんのレビュー
1秒先の彼女 の タケノコ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 1秒先の彼女
製作国台湾
上映時間119分
劇場公開日 2021-06-25
ジャンルSF,ファンタジー,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 序盤、シャオチー (リー・ペイユー) とイケメン詐欺師のロマンスに心がときめき、彼にもらった弁当に涙ぐむ彼女の姿に、まんまともらい泣きしてしてしまった私はよいお客なんだろう (笑) この映画はざっくりと、前半のシャオチー編、後半のグアタイ編、とも言える二部構成となってます。前半は、二人の被写体 (シャオチーと詐欺師) がとにかくよく動く。シャオチーのせっかちで1秒早いフライング体質という設定、映画の撮り方もそこに同調していると思えます。(カット割りも多い) 後半は一転する。今度は1秒トロいグアタイのストーリーになると、カメラワークは落ち着きを取り戻し、ゆっくりな展開どころか、とうとう、時間まで止まる。 撮り方にこういう工夫がある上、おまけに映像美も素晴らしい。特にグアタイ編の、夕暮れの中、四方を海で囲まれた狭い道をバスが走っていく光景は実に幻想的。 二人の1日について、シャオチーが失った「1日」(24時間) は1秒生き急いできたこと、グアタイがもらった「1日」(24時間) は1秒遅れるように生きてきたこと、その帳尻合せと思っていますが、どうやら彼が長年彼女に認め続けた「手紙」や私書箱も要因の気がしてます。このあたり、まだモヤッとしてますが、ファンタジーだし感動に身を任せてそれでいいじゃん、、という良い意味での「ちから」(説得力) がこの映画にはありました。もちろん、何度か観て理解を深めたいとは思います。 主演のリー・ペイユーさんは、超美人ではなかったですが、恋することで段々と美しく輝きを増してゆきました。対するリウ・グァンティンさんは、その雰囲気から誠実さがにじみ出るよいキャスティングであったと思えます。 人よし、脚本よし、映像よし、そして「台湾」という国がよし。このオリジナリティーあふれる素晴らしい脚本は、お近くのパクリ主義の大国には決して真似できまい。 負けるな台湾、今のままでいつまでもいい映画をたくさん作ってほしいです。
タケノコさん [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-04 23:34:45)(良:1票)
タケノコ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-19マグノリア8レビュー6.01点
2024-04-12ちょき7レビュー7.33点
2024-04-02ウインド・リバー7レビュー6.93点
2024-03-25ヲタクに恋は難しい4レビュー4.64点
2024-03-11川っぺりムコリッタ7レビュー7.33点
2024-03-10長い散歩7レビュー6.77点
2024-03-05暗いところで待ち合わせ6レビュー6.35点
2024-02-26落下の解剖学6レビュー6.75点
2024-02-23あなたを抱きしめる日まで8レビュー7.46点
2024-02-06ひゃくはち8レビュー7.83点
1秒先の彼女のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS