| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 冒頭、散髪を終えたチュンが、しっかりと散髪代を請求されます。知人の結婚祝いに一曲弾いたチュンは、その謝礼としてお金をもらいました。そして、北京ではヴァイオリンのレッスン料は高そうです。本作は "お金" のやり取りを印象的に見せることによって、田舎の貧困層が北京で成功することの (経済的な) 厳しさを描いていきます。金、金、金、、やはりこの国でも渡る世間は金ばかりか、、といいかげん嫌気がさしてきたころ、最後の最後に感動のヴァイオリン独奏会が待っています。見返りを求めない、たった一人のための独奏会。息子は成功を捨ててまで、父の無償の愛に応えました。結局のところは、本当に大切なものはお金や名誉ではない、という普遍的なテーマですが、やはり音楽の力は偉大でした。この場面、私は感動しました泣きました。紅一点のリリ (チェン・ホン) とそのエピソードはこの映画に必要なの? というツッコミどころもありますが、富裕層の描写は必要でしょうし、何より彼女のおかげで (ヤローばかりの) 暑苦しい映画にならずに済みました (笑) こんな役でも一番ギャラもらってんだろうな~ などとやっぱりお金のお話で締めくくることにします。
【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-07-11 22:49:31)
タケノコ さんの 最近のクチコミ・感想
|