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《ネタバレ》 ストーリーやミステリー部分に多少の穴があろうと、人物描写(特にアイヴィー!)がとにかくとにかく魅力的なので最後まで楽しんで観る事が出来ました。「森には魔物が住んでいるという迷信を本気で信じる少年少女たち」という設定もなんだか凄くノスタルジーを感じます。「子供達には『月にはウサギが住んでいる』などという事を本気で信じていて欲しい」という願望って誰でもある程度はあるんじゃないでしょうか。実はこの映画の一番のウリってそこにあって、ミステリー部分はついでにあるようなものかなとも思うんですけど、どうでしょうか。ちょっとした地域神の立場にでもなって村人達の日常をポケ~ッと眺めていられる面白さというか。エイドリアン・ブロディ扮するインセイン男はひたすらにキモかったですw 巧いよねこの人。「アイヴィーは怪物がノアだってことに気付いていたはずでは?」という意見もあるようですが、それはないと思います。抜け目のないこの監督さんはちゃんと「クロゼットに隠れているノアに気付かないアイヴィー」という描写を前半の方で入れています。つまりアイヴィーにはルシアスのような大切な人の色は見えても、割とどうでもいいノアのような人間の色は見えないってことです。まあそれでも「なんだかんだで盲目で森の中を移動できるアイヴィーにはやはりなんらかの不思議な能力がありそうだ」と思わせることによって、怪物の出現時に「うわ、アイヴィーがマジでビビッてるってことは今度こそ本物の怪物なのか!」と思わせる工夫は流石。あれ、アイヴィーが盲目という設定じゃなかったら大して怖くなかったはずです。この映画に関しては「穴だらけだ」とか怒る人も多いようですが、私は結構良くがんばった作品ではないかと思いました。前述したように、人物描写がしっかりしているので、複数回の視聴もできる作品になってますし。7点です。
【バーグマンの瞳】さん [地上波(吹替)] 7点(2014-11-19 16:54:56)
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