リオ・ブラボー の 53羽の孔雀 さんのクチコミ・感想

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リオ・ブラボー の 53羽の孔雀 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リオ・ブラボー
製作国
上映時間141分
劇場公開日 1959-04-22
ジャンルアクション,ドラマ,ウエスタン,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ■エル・ドラド(1966)を鑑賞後、展開はおろかウェイン側4人のキャラから詰所のカメラ位置まで瓜二つなこちらを観たくなって2周目視聴。やはりエンタメ西部劇の傑作というのは間違いないですが、本作は他の西部劇を色々と観た後に観ることで相対的に評価が高くなる作品であると思います。その理由は①西部劇お馴染みの「パターン」を微妙に外してきているところ②59年作品なのに今見ても面白いと思えるようなツボをきっちり押さえているところ、という2点。そのため、本作は西部劇の初っ端に観るのではなく色々回った後に改めて観てほしい作品です。
■①について、西部劇の若者といえば自分の腕に自信を持ち名ガンマンに憧れ、プライドが高く感情的、という描かれ方がパターンですが、本作のコロラドは「若者なのに」冷静で合理的、そのくせ強気な態度に見合う銃の腕を持っているという描かれ方。また、「あの」ジョン・ウェインがいつも通り堂々と登場したはいいがいきなり殴られて気を失い、また恋愛ベタという描かれ方。「お馴染み」を観た後だからこそ魅力を感じるポイントです。
■②について、多くの西部劇は「男気」のような感情面を重視しているのに対し、本作は劇中で再三「利口(ないし似た意味の単語)」が出るように、合理的な言動が重視されています。こうこうこうだからこう、故にこうなる、という説明的台詞の多さ。「魔法」や「気」果ては「忍術」を使うにもその原理・理屈を説明する現代の価値観に合うところがあると思います。他にも、「仕事はできるが恋愛ベタな主人公(ウェイン)」「弱点があるがそれを除けば超優秀な仲間(デュード)」「普段は冴えないがキャラが良くここイチで活躍する仲間(スタンピー)」など、今の漫画等にも通じる面白さのツボがきっちり押さえられています。
■唯一アレなのは突然のチャチな階段トラップとそれに見事にひっかかるウェイン。ピンチの描写をもってきたいからって無理矢理すぎるでしょwというか百歩譲ってひっかかるのは良しとしてもあの転び方で気を失うなよ・・・w
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-28 05:45:58)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-23フラガール8レビュー7.06点
2023-12-27エベレスト 3D7レビュー6.28点
2023-12-16祈りの幕が下りる時8レビュー6.40点
2023-12-10マスカレード・ナイト7レビュー5.38点
2023-12-02マスカレード・ホテル8レビュー5.47点
2023-12-02ボーダーライン(2015)7レビュー7.26点
2023-11-28ハッピーフライト(2008)8レビュー6.57点
2023-11-28沈黙のパレード6レビュー6.00点
2023-11-15マッドマックス 怒りのデス・ロード3レビュー7.72点
2023-11-04グリーンマイル5レビュー6.29点
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