ダイヤルMを廻せ! の アラジン2014 さんのクチコミ・感想

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ダイヤルMを廻せ! の アラジン2014 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダイヤルMを廻せ!
製作国
上映時間105分
劇場公開日 1954-10-27
ジャンルサスペンス,犯罪もの,ミステリー,戯曲(舞台劇)の映画化,3D映画
レビュー情報
《ネタバレ》 死ぬまでに名作をみておけ、ということでヒッチコックを見ています。皆さん、ハズレを引きたくなければヒッチコックを選んでおけば基本的には大体どれも面白く、さすがヒッチコックといった抜群の安定感です。

本作「ダイヤルMを廻せ!」はミステリとしては極めて完成度が高い作品でした。まさにクラシックで正統派の映画、倒叙方式であるがためにとにかくハラハラドキドキしっぱなしです。またグレース・ケリー嬢の美しさといったらもうね・・ シミ―ズ姿で首を絞められるシーンは名シーンに認定しておきます。
ただ気に入らない点も少しあります。まず「時計が止まっていた」というのは解せない。犯行当日パーティ会場であれば幾らでも時計はあったハズで、犯人が自分の腕時計に固着する必要性は全くない点に違和感を感じました。また、幾ら7~80年前とはいえ他人のマンションの鍵と自室の鍵が見分けがつかないというのも少々無理があったような気がします。

ラストがハッピーエンドになっていますが、皆さんご指摘のように不倫の末のアレですから私もモヤっとした感覚が残りました。不倫の末にお金持ちの令嬢グレース嬢をさらっていった訳ですから、私でも軽く殺意が湧きますねw 現代の感覚では若干整合性が取れない部分もチラホラ見られますがとにかく、犯行間際のあのドキドキ具合ったら!!本当に素晴らしい映画ですので未見の方はぜひ一度はお試しください!(本作の監督カメオ出演はかなり笑えますので必見です!)

PS 余談ですが、
Wikipediaによると”ダイヤルM”とは(Murder=殺人の頭文字M)だそうです。また、原題:Dial M for Murder を「殺人はダイヤルMまで!」とせずかなり飛躍した「ダイヤルMを廻せ!」にした邦題のセンスは本当に素晴らしいです。あと鍵に関してもWikiに書かれていて、当時の英国アパートはホテルと同じ形式で、鍵を持たずに外にでると自動的に締め出される仕組みになっていたそうです。このラッチタイプのドアの関係から、どのお宅も同じ鍵の形状であった可能性はありそうですね。。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-24 17:42:46)《更新》
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