アイ・アム・デビッド の アラジン2014 さんのクチコミ・感想

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アイ・アム・デビッド の アラジン2014 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アイ・アム・デビッド
製作国
上映時間93分
劇場公開日 2005-02-19
ジャンルドラマ,小説の映画化,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 テレビで観て感動しましたが全然人気がないので驚きました。ロードムービーとしても出来が良いし、何よりも子役(デビッド)の影があるような寂しい眼差しから色んな感情が見て取れます。この子は映画出演が初めて(結局他の映画には一つも出てないようです)ですが非常に良いです。全体的にゆったりしたシーンが多く、崖っぷちでお風呂に入るシーン、続く金持ち女の子の家族との一件など、なんとなく無駄とも思えるシーンが続きますがそれらはとても心地よい余韻を残します。
終盤、ソフィー(ジョーン・プロウライト)が出てきて一気に映画が締まります。ソフィーとデビッドのやり取りはとても優しくそして温かい。収容所では決して教えられることのなかった「人の優しさ」を理解し、デビッドの心境にも余裕が生まれてくる描写はとても心地よいです。この辺の演出、映像は本当に素敵です。
ラストが突然やってきますが中盤がかなりノンビリしていましたので、たたみかけるようなスピード感は結構正解だったと思います。本の裏表紙に母親の写真を見つけてからが省き過ぎという意見も見られますが、母が著名人&看守長の個人的な感情で一気に全てが繋がる訳で、これ以上の説明は蛇足だと思います。(特別扱いされただけで、さして深い意味も無いと思いますし)

何度見てもダミアン・ライスのコールドウォーターが流れてくると一気に涙腺が緩みます。終盤、ヨハンと看守長との目くばせでデビッドが守られていた描写なども泣かせます。原作本も読みましたが本来ならもっとヨハンとデビッドの絆が詳細に描かれるべきですが、映画だけ見たらヨハン、看守長、デビッドの母のつながりなどがイマイチ判り難い点が惜しいですね。また、デビッドが多国語に精通している描写も欲しかったところです。(ヨーロッパ圏は多言語を理解している人が割と多く、意外と当たり前のことだったりします)

人には全く勧めませんが、個人的にはとても大好きな映画!満点でしょう!
アラジン2014さん [地上波(吹替)] 10点(2014-05-03 13:16:29)
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