| 作品情報
レビュー情報
テレビでやっていたので観ましたが予想よりずっと良かったです。殺人を起こした主人公を短絡的に悪人としては描いておらず、遠回りですが周りの人間にもかなりの悪人が居たんだよ的な描写が多いです。その割には意外と言い訳がましくはなっておらず、邦画としてはきちんと作り込まれているように感じました。
しかしながらあくまで前提条件として「殺人」=「悪人」なのは純然たる事実でもあり、そういった意味では淡々と事実を描いてあって潔かったりもします。結局のところ美化しようが言い訳しようが何しようが、、「行動」には「結果」が伴うということがきちんと描かれているので、日本のドラマ作品の中では割と奥深かったりもします。群像劇としてもきちんと機能していたし、言いたいこともきちんと筋が通っていたと感じました。 ただ・・ 被害者側の立場で鑑賞すると納得いかない映画だと感じました。頑張ったほうだとは思いますが、作り手側が加害者に感情移入していると言わざるを得ない仕上がりなのは少々残念でした。加害者側の樹木希林の演技が心に沁みましたので、この点は必見だと思います。 【アラジン2014】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-11-05 13:37:36)(良:1票)
アラジン2014 さんの 最近のクチコミ・感想
|