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《ネタバレ》 映像は素晴らしいものの既視感アリアリでした。ハッキリいってローグワンに似てますよね。。上映時間もローグワンと同じでしたが、本作は時間の長さを感じませんでしたので熱中指数は本作のほうが上みたいです。
率直な感想としては「可哀そうなAIと無慈悲な人間」程度の構図しか読み取れませんでした。高度なAIといえば、見た目に反して難しいことをやらかすべきアイコンの典型ですが、本作では超兵器(アルフィー)が可愛い子供の見た目以上の行動をしません。 今後アルフィーが育っていくのかもしれませんが、高度AIは数日で人知を超えるとも言われていますので、やはり高度なAIが手を合わせて電源をON/OFFするだけという「バカなの?死ぬの?」程度の機能しか持たせなかったのはシュールすぎました。これでしたらAIびいきの人間スパイにON/OFFボタンをもたせてノマドに潜入させた方がよっぽど早いです。 ただし、セリフでは「ネアンデルタール人より極悪な人類が彼らを絶滅させた」とか「AIに愛してるといわれ、騙された息子(ハウエルの)は殺された」とか・・ かなり意味深な話が多く、ギャレス監督(兼脚本)やクリス・ワイツ(脚本)は、裏では何か深い意図をもってこの作品を作っていることが伺えます。(ただ、その意図が何なのか私にはよく理解できない) 最初にミサイルのボタンを押したのが実は人間のミスだった事実、その上でなおAIは「戦争せず平和に暮らしたい」と表明している以上、既に人間側が優位に立っているのは明らかです。このような世界観で、人間は頭に穴が開いたロボットを簡単に見分けることができるし、人間が人相手と同様にAIに愛情を注ぐかどうかは各自個人の趣向(や判断)になってきます。それなのにやたらと軍人が気張って全面戦争したり、ノマドという超兵器を作ってまでロボットを排除しようとする行動原理自体が全く理解できないものになっています。 また、主人公にマザーの延命治療をストップさせた意味もよく理解できませんでした。結局、AIを生み出した元の人間と、そこから生まれたAI、そしてそれらの間で揺れ動くパパさん家族の中だけの話に集約してしまっていて・・ この世界の人々の行動原理自体が全くよく理解できないものとなってしまっています。 とにかく、本作はとても綺麗にまとまっているように見えて、実は全くとっ散らかった作品だったように感じました。壮大な映像美、素敵な自爆型ロボットなどに免じてかなり甘めの評価です。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-17 16:35:21)
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