| 作品情報
レビュー情報
子供は何もかも知っているのかもしれない…。けれどそれを自分の意志としてに表すことができないし、もしかして言葉にさえならない形ですべてを感じ取っているのかもしれないのだ。自分も子供のころ、苦しい胸の内を周りの大人たちに言えなかった経験がある。男の自分さえそうだった。まして女の子…。この映画は、一人の少女が父親の風変わりな愛人…実はこの上なくやさしい女性…の少女への愛情を感じ取りながら、次第に一人の一人前の女性に成長していく…その出発点に立つという話だ。最後の、父親の腹にする頭突きは、少女の怒り…それは父親と父親の背後にある子供には訳の分からない大人たちの世界に対する言葉にならない怒りなのだろう。わたしはこの映画を見て涙が出て仕方がなかった。
【柚】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-05-30 22:55:58)
柚 さんの 最近のクチコミ・感想
|