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《ネタバレ》 言わずと知れた『北斗の拳』の元ネタ作品。ヒャッハーなモヒカンキャラのイメージはここから生まれ、北斗の拳によって強化された。寡黙なマックスのキャラと出で立ちも、ケンシロウそのものである。それは決してパクリと呼ぶべきではなく、イメージの元型として神話化されたということだ。映画は、観客の雑多な口コミと後世の他監督の作品におけるオマージュによって、制作者の意図とは無関係に肉付けされ神話化されてゆく宿命なのだ。『戦艦ポチョムキン』と『アンタッチャブル』しかり『隠し砦の三悪人』と『スターウォーズ』しかり『西部戦線異状なし』と『機動戦士ガンダム』しかり。ちなみにこの作品のクライマックスであるカーチェイスシーンは『駅馬車』の神話化である。それにしてもCGや合成技術の無い時代にこれだけ破天荒なアクションを撮れたというのは奇跡に近い。プロットもシンプルかつ力強い。映像制作者を目指すなら一度は見ておいたほうがいい作品である。
【こころはタマゴ】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-04-11 06:24:55)
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