映画 おそ松さん の せんべい さんのクチコミ・感想

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映画 おそ松さん の せんべい さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 映画 おそ松さん
製作国
上映時間111分
劇場公開日 2022-03-25
ジャンルコメディ,アイドルもの,TVの映画化,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  まず“前置き‐その1”から。当作品を観たきっかけは「年収103万円の壁に関するニュース」です。このニュースを見て、ふと、細川たかしさんが歌う「♪うちの父ちゃんは~日本一(にっぽんいち)!、残ったローンも日本一!」というフレーズが頭を巡りだしたのです。これは、昭和63(1988)年~平成元(1989)年にフジテレビで放送された【アニメ版おそ松くん:以下、’88アニメ版と表記します】の主題歌の一節です。「そういえば、2年ほど前に【おそ松さん】という映画が公開されたよな…日本テレビ系のバラエティー番組【スクール革命!】で切れ芸を披露し、新たな才能(もしくは素?)を開花させた髙橋ひかるさんがトト子役だったっけ」と思い、当サイトを見ました。しかし「あれ?作品情報にトト子の情報が無いぞ…あっ情報の要望が出来るんだ。初めてだけどやってみよう」と手続き。すると申請完了の画面に『新規要望したものは極力レビュー願います』というメッセージが…。私は若手アイドル主体の映画には不案内ですが、要望を反映していただいたので、年末にDVDをレンタル。その直後「1/2(木)の深夜に、テレビ東京で地上波初放送」と知り困惑しつつも「この偶然は『とにかく見るべし』ということに違いない」と考え直し、【DVD】も【録画した地上波放送】も鑑賞した上で投稿します。

 次に“前置き‐その2”です。私にとって“おそ松”とは、上記の’88アニメ版のことです。題名と異なりメインキャラクターはイヤミ(演:肝付健太さん)とチビ太(演:田中真弓さん)であって、おそ松くんたちは狂言回し的な位置づけでした。トト子(演:松井菜桜子さん)も【自分の容姿に自惚れて高慢、欲深くて腹黒い】という性格で印象深く、声優さん達のハイテンションな演技を楽しませてもらっていました。
 一方、この実写映画の元ネタであるテレビ東京放送のアニメ【おそ松さん】は、紹介番組を観たきりです。紹介のポイントは【兄弟の各キャラクター性を際立たせており、各人にファンがいる/放送が深夜帯なので、ブラック・シュール・カオスなギャグが炸裂する】といったものでした。トト子は紹介されませんでしたが、上記の内容から、’88アニメ版に準じたキャラだろうと推察していました。

 それでは、ようやく本題に入ります。今回、鑑賞したところ、序盤のパチンコ屋の場面で「やり難いよなぁ実写」「そもそも実写でやるような話じゃないし」といった台詞の数々…悪く言えば“言い訳がましい”ですが、おそらく『アニメの実写化にはどうせ無理があるのだから、その無理を逆手にとって“おそ松さんワールド”を展開するので、ご承知おきを』というメッセージだろうな…と好意的に受けとめて観始めたら、トト子登場。予想通りのキャラでひと安心でした。
 以降、おそ松さんワールド(脚本担当の土屋亮一さんワールド?)を実写化するために、スタッフ&演者さん達が一致団結!とでもいうようなパワーを堪能させてもらいました。昭和生まれの私としては【煙をあげながらのボカスカ喧嘩】に思わずニンマリ…短いシーンですが、この撮影だけでも、けっこう手間がかかったのでは…と思われます。因みに、私は今回の鑑賞でSnow Manというグループと各メンバー(の名前)を、やっと認識できました。それほど若手アイドルに疎かったのですが…【髪型と服装だけで六つ子を表現する=髪型が変われば、同じ顔には見えなくなり、衣装が変わればキャラも変わる】といった設定の前では、各演者に着目する観点は重要ではなさそうでしたね。むしろ疎かったからこそ、素直に没入できたのかもしれません。

 このように個人的には楽しませてもらいましたが…内容上、万人受けは難しく、それこそゴールデンタイムでのTV放送は難しいとも思いました。
 他のレビュアーさんもおっしゃる通り、Snow Manが目当ての人は戸惑ってしまうでしょう。それに、もし小学生の子供達が「テレビ東京放送の【ポケモンとどこいく!?】に出ている髙橋ひかるお姉さんが出演しているから」と思って観始めて…「うっせーなお前ら!ヒロイン様に気軽に話しかけてんじゃねーよ!」「クズで童貞のクソニートどもが」といった言動を目の当りにしたら…特に女の子の場合、変に感化されて真似するようになったら、親御さん達は頭を抱えてしまうかもしれません。
 その意味で、今回、地上波の初放送が深夜帯だったのは正解ですね。

 さて、採点ですが…上記の通り、観る人を限定してしまうものの、アニメの実写化のやり難さを逆手にとった“遊び心”に富んだ演出が心地良く、新年早々から元気をもらえました。当サイトの採点基準である【見た後、率直に面白かったぁ…って言える作品】として8点を献上します…ちょっと褒めすぎかなぁ…。
せんべいさん [DVD(邦画)] 8点(2025-01-11 08:54:23)《更新》
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