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黒沢はストーリーテリングのうまいエンターテイメントにその真骨頂があり、ドストエフスキーのような人間存在そのものを描くような作家とは方向性が全く違う。
それだからこそ、ないものねだりで、こういうものを手がけてみたかったんだろうな、と思わせる作品。 特に、溝口や小津という黒沢の先輩格の巨匠が人間存在に迫る作品で高い評価を得ているので、そのまねをしてみたかったのでしょう。 自分にもそういうものが作れるんだということを証明するために。 でも見事に失敗しました。 【kinks】さん [映画館(邦画)] 4点(2016-11-20 22:33:53)
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