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《ネタバレ》 ニコール・キッドマンという人は、本当に美しい女優さんだなと、しみじみ実感。
主人公二人が共に悲劇的な過去を背負っている為、互いに慰め合っている内に恋愛感情が芽生えていく流れかな……と予想していたら、それを裏切ってくれたのが気持ち良かったですね。 冒頭のサッカー場での、少年達による銃殺シーンも衝撃的でしたし、中盤に起きるバス爆破シーンの迫力も見事。 実は一連の暗殺事件は、大統領側による狂言だったというオチも面白いと思います。 ただ、そういった要素の一つ一つは魅力的だと思うのですが、映画全体として考えた場合、少し贅沢過ぎたようにも感じました。 それというのも、立て続けにスケールの大きい事件が起こってしまうものだから、何やら置いてけぼり感覚があったのです。 なまじリアルな作風で、主人公達の能力も等身大であるがゆえに 「こんな事件、本当に彼女達で解決出来るの?」 という疑問符が浮かんでしまい、どうも画面に集中する事が出来ませんでした。 ニコール演じるシルヴィアが、大統領に銃を向けるクライマックスに関しても 「ここまで感情移入させて描いてきた主人公に、要人殺害の罪を背負わせたりはするまい」 と、何処か冷めた目で見つめてしまう事になったのが、非常に残念。 ラストにて読み上げられる死亡者リスト。 そして「誰も待っていない、思い出だけが残る故郷」に帰ると告げるシルヴィアの姿は、とても印象的で良かったですね。 自分にとっては、少し歯車が噛み合いませんでしたが、丁寧に作られた真面目な映画だと思います。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-05-26 19:17:40)
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