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《ネタバレ》 所謂キッズ映画に分類されそうな一本。
主人公のリッキーには空想癖がある為、物語の随所で挟まれる奇想天外な空想シーンが良いアクセントになっている……と言いたいところなのですが、正直それに関しては「物語の進行を遅めている」「テンポを悪くしている」という印象しか抱けず、残念でしたね。 可愛い子役が沢山出ていますし、空想シーンでは彼らに色んなコスプレをさせて、観客を視覚的に楽しませるという意図があったのだと思われますが、自分としてはノリ切れませんでした。 完全に子供向けな作風ゆえか、作中に感情移入出来るような大人キャラがいなかった事も難点。 例えば、主人公のパパにしたって殆ど活躍しないし、あんまり良い人とも思えない描かれ方だったりするんですよね。 我が子に意地悪する教師に対し「いじめるなら、他の子にしろ」と囁き掛けるシーンなんて(いや、他の子に矛先を向けちゃダメでしょう)とツッコんじゃうし、そんなパパさんなものだから、ラストシーンにて彼が息子を認め、褒めてくれても、観客としてはあんまり嬉しくないという形。 キッズ映画といえど、大人が見てもある程度の満足感が得られるような、受け皿的なキャラは必要だったんじゃないかな、と思います。 とはいえ「子供が主役の映画」「子供の夢を叶えてくれる映画」としては、きちんと作られており、その点は好印象。 僅か十歳の子供が飛行機を操縦し、乗客の命を救ってヒーローになる展開なんて、実に気持ち良かったですね。 友達連中にも「内気な親友」「可愛い女の子」「意地悪だけど、実は良い奴」とオイシイ顔触れが揃っており、主人公が彼らと共に奮闘する姿を見守るだけでも、微笑ましく、楽しい気分に浸れました。 ちょっぴり退屈で、毒にも薬にもならない映画かも知れませんが、夢はあったと思います。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 5点(2018-03-21 06:24:04)
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