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《ネタバレ》 “Batman Begins”『バットマン~始まり~』。タイトルの通り、徹底してバットマンの誕生秘話の作品です。よく見知った姿のバットマン(完全体)が登場まで約1時間、それまでブルース・ウェインの成長物語が続きます。
この当時、過去の名作と言われたSF映画がどんどんリバイバルされていて、作品の質も玉石混交。そんな中、バットマンは前作 Mr.フリーズからたった8年。当初は『ずいぶんと期間を開けた続編だなぁ』なんて思っていましたが、まさかたった8年で新シリーズを立ち上げるとは。当時はまだ、バートン版から4作続いたシリーズの記憶が鮮明過ぎて、どうにも新シリーズを観たいって気持ちにはなれませんでした。 渡辺謙が出てる。装甲車のようなバッドモービルと、何かと関心はありましたが、公開当時の周りの反応は『地味で暗い作品』だったと記憶してます。確かに前のシリーズが独特な世界観と漫画っぽいキャラクターが印象的だったので、シリアスでリアル路線の本作に違和感を感じたのもわかります。 本作はバットマン映画であり、同時にブルース・ウェインの映画でもありました。 バットマン映画として見ると、この作品は、続く『ダークナイト』を盛り上げるための序章に思います。映画1本まるまる使った序章って言うんですかね?。最後、カードを使った次回作への続きかたは、とてもワクワクする引っ張り方でした。そしてダークナイトが期待以上の作品だったため、本作の割り切った誕生物語が際立ちます。 単体で考えると、ブルース・ウェインの映画として観るのが一番の楽しめます。コウモリのトラウマ。両親殺害の犯人への復讐心がしっかり描かれていて、とても人間らしいウェインになっています。素顔の時はウェイン産業の大富豪として、プレイボーイの仮面を被って生活をし、夜はマスクを被って悪を倒す。この逆転現象も魅力的でした。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-12-04 22:34:39)
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