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《ネタバレ》 “FAIR GAME”『恰好の的』。なんか1995年の方の映画だと思ってました。
イラクは大量破壊兵器を保有しているから、世界平和のためにぶっ潰す。なんかもう無茶苦茶だなアメリカって、開戦当時思ったモンです。 私にとってリアルタイムの戦争だった湾岸戦争。その想像してたのとぜんぜん違う“実際の戦争”。アメリカを中心とした多国籍軍の最新兵器の前に、開戦直後からタコ殴りにされていたイラク。そんなイラクが終戦から僅か10年ほどで、世界を脅かす大量破壊兵器を保有なんて、まるで輩がイチャモンつけてるようにしか思えませんでした。 ニジェールから500トンものウランと、中国から6万本のアルミ管を輸入したっぽい?ホラやっぱり、アメリカにもマトモな人がいて、兵器製造なんて否定してる。でもリビー補佐官のような結論ありきな人間に握りつぶされる。はい開戦。ホントに輩のイチャモンだったなんて… 突然CIA工作員だと暴露されたヴァル。まるで無一文・真っ裸で日常生活に放り投げられるような恐怖。バリバリ働く奥さんと仕事の少ない夫だったのが、暴露以降、水を得た魚のように闘うジョーが頼もしい。それにも増して、普通の医者なのにスパイさせられて、とかげの尻尾切りされたハッサン先生とお兄さんたち科学者家族が可哀想過ぎる。 戦争のきっかけとなったブッシュの一般教書発言は知らないけど、妻のヴァレリー・プレイムの名前は知っている。情報操作は都合の悪い真実から目を背け、力を奪われた弱者を恰好の的とする。それは工作員だと暴露されたヴァルであったり、敗戦からインフラ整備すらままならない状態のイラクであったり。 【K&K】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-12 01:57:39)
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