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《ネタバレ》 “Sully”チェズレイ・サレンバーガー機長のニックネーム。邦題は当時のNY州知事が“Miracle on the Hudson”と呼んだことから付けられているみたい。ちなみに事故機の航空会社USエアウェイズは、本映画公開の前年にアメリカン航空に合併されてました。
『世界仰天ニュース』なんかで、よく航空機事故からの生還ドキュメントが流れますが、本作はテレビと違って劇場映画、細部まできちんと描写していて、良く出来た再現映像となっていると思います。乗客155名全員生還という奇跡だったので、映画化も納得なんですが、やっぱり気になる点はあります。 映画ポスターのキャッチコピーが『155人の命を救い、容疑者になった男。』事故再現とともに本作のキモの『操縦ミスの可能性』。サリー達を苦しめる国家運輸安全委員会(NTSB)の追求は、実際は穏便に済んだそう。 映画を盛り上げるうえで創作を膨らませるのはアリなんだけど、事実に反し、NTSBが一方的に悪者として描かれたのは如何なものだろう。 離陸からわずか5分程度の事故だしなぁ。96分と短い映画だけど、それでも1本の映画にするには、やっぱりドラマが少なかったんでしょう。サリーを容疑者にしてしまった理由もわかります。 例えばだけど、もしこの事故で、1名でも死者が出ていたなら、154名の生還が奇跡で、サリーが英雄なのは変わりなくても、サリー自身はきっと思い悩んだことでしょう。でも、だれ1人として死んでないからなぁ。エンジンが片方生きていた可能性とか、空港に引き返せた可能性とかは、報告を受けたサリーが事故後に一人で悩んでいた事として、それをNTSBがサリーの判断の正当性を科学的に裏付ける。なんて展開でも良かったように思う。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-06-06 23:07:28)
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