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《ネタバレ》 -Born on the Fourth of July- 邦題まま。アメリカの独立記念日です。
アイドル俳優として人気の絶頂期だったトム・クルーズが、レインマンに続き本格的な俳優として一歩踏み出した作品。だけどうんち垂れ流して、家でペニスと叫ぶトムに、コッチの方向を期待していなかったトム・ファンにはショックが大きい作品だった。 そしてプラトーンで社会現象を起こしたオリバー・ストーン監督のベトナム戦争映画第2段。・・・夕日が映えるベトナムの戦場。透き通った星条旗。日が落ちたヘリポート。ストーン監督って、こんな綺麗な画も撮れたのねって感心した作品。 実在の人物がモデルだからアレだけど、レスリングのエースだったけど敗北したらアッサリと辞める。海兵隊募集の講話を聞いて速攻入隊を決意。母のためレスリングをして、母のため戦場であるベトナムを希望したようだ。自分の考えが無い若者なのかな。入隊のとき、あれだけ熱心に友達と議論してて、すごく立派なことを言ってたけど、自分が撃たれることなんて考えてなかった模様。アッサリ辞めたレスリングと違い、今度は一生車いすの生活。やり場のない怒りを母に向け、引いては国に向ける。間違った愛国心から間違った被害妄想を抱いたように思える。 すべてが満たされたアメリカから、自ら貧しい国ベトナムに行き、無関係の子供に死を与えた。そして自ら貧しい国メキシコに行き、売春婦から性の手解きを受けた。アメリカの独立記念日に生まれたロンが、母親の望む理想の子供から、そしてアメリカが望む理想の国民から、1人の男として、自分の考えを持って独立する物語…なんだけど、母親とアメリカの代わりに、自分を必要としてくれる反戦運動派(&結婚して片思いになってしまったドナ)に、依存先を変えただけにも観えてしまうのが残念。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2022-07-26 23:38:51)
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