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《ネタバレ》 - Alien - この映画では“異星人”。外国の人を差別的に“ガイジン”って呼ぶニュアンスが近い気がする。
H・R・ギーガーデザインの、一度見たら忘れられないエイリアンの造形。幼少期から「あの映画は怖い」と言われ続けていたせいか、ビビリの私の初視聴はエイリアン2より後のことになった。 昔のSFの宇宙船内と言えば、銀色のピチピチの宇宙スーツを着た人。電球がチカチカした謎の電子演算器。だけどイスとか操縦桿だけは今の時代でもありそうな仕様…みたいな印象だった。 マザーはSFらしく電球チカチカだったけど、クルーは今の時代とそう変わらないラフな服装で、船内には蛍光灯の明かり。コンピューターとキーボードが使われてて、マグカップや水飲み鳥といった小物類は、当時の現代そのままなのが、逆に新しく観えた。'80年代に多く創られた“近未来モノ”の走りだったと思う。 彼らの服装や生活環境が現代と変わらないことで、未来の宇宙船クルーたちに、現代人を超越した特殊能力が無いことと、エイリアンの造形の異形さ、宇宙生物の生態、果ては白い血を流す人造人間アッシュの衝撃を際立たせることに成功していたと思う。 ブレットとダラスは消息不明(血の一滴も残さずに)になり、パーカーとランバートは殺害されて、遺体も観えるところに放置。この違いは何だろう?? 元々スペースジョッキーと呼ばれる大型宇宙人に寄生していたであろうエイリアン。地球人に初めて寄生し、ブレットとダラスから構造や弱点を研究もしくは吸収したのかな?って。人間の言葉なんかも理解して、生き残りのクルーが宇宙船を爆破して脱出することも解ってたんだろう。 人体構造なんかは充分に研究出来たから、もう興味のないパーカーたちは殺して、雑に放置したのかも。時間もないの解ってて。 でも性別の違うランバートは研究しないの?って思うけど、もうこの時にはもう一人の雌、リプレーに目を付けていたんじゃないかな。 映画見る前後に、ダラスとリプレーは恋人だった。とかって設定?を、何かで見たような気がしたんだ。なので、エイリアンの中のダラスの記憶で、リプレーは殺すつもりはなく(もちろん猫のジョーンズは無害な生き物なのも知ってた)、彼女とともに爆発する宇宙船を脱出する魂胆だったんだろう。 …なんて。ディレクターズ・カット版があるって知らなかったな。オリジナルを観て思ったことね。 性器を連想させるエイリアンのデザイン。アッシュが平凡パンチ丸めてリプレーの口に突っ込むの。意味が解らないけどエロティックだった。シガニー・ウィーバーのパンツ小っさ。フェイスハガーの死骸を、危険だからと持ち帰るのに反対されたアッシュの「だけどゾンビじゃあるまいし」って台詞。一年前にゾンビが大ヒットしたから入れたんだろう。 当時は宇宙を舞台にしたホラー映画として創られたんだろうけど、ホラーの枠を超えたSF映画の金字塔ですね。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2022-12-04 17:14:16)
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