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《ネタバレ》 「Q」から導入されたネルフvsヴィレの構図ですが、世代の分断をあまりにわかりやすく対決の構造にしてしまったのは、どうも作品の複雑な深みが削がれているところがあって、得策ではなかったような気がします(いろいろなせめぎ合いトレードオフがある中での選択なのは理解します)。ゲンドウと冬月の2人だけで、人手なしにこれだけのことができてしまうとなると、旧ネルフの存在意義っていったい何だったんだろうかと思ってしまいました。あと、冬月がゲンドウに付き合うモチベーションというか、冬月の正義は何だったのかなという疑問が残りました。ありがちな一人のマッドサイエンティスト(ゲンドウ)の物語ではない最後の砦が、冬月と碇ユイの存在だと思うのですが、そこの関係があまりはっきりしないまま終わってしまった感があります。碇ユイがマッドサイエンティストとしてぶっ飛びすぎてて、残されたゲンドウやシンジが割を食った感じすらあるのだよなあ。先見の明により人類(リリン)を救った張本人が碇ユイなのだろうけど。
【camuson】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2023-02-24 17:53:31)
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