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《ネタバレ》 やはりどうしても、同じ「シン」を冠した、庵野&樋口の前作「シン・ゴジラ」と比較してしまいますね。オリジナルからして「ウルトラマン」は「ゴジラ」などに比べて、わかりやすい子供向けスーパーヒーロー作品であり、あのマンガチックなウルトラマンの造形を生かしたまま、作品に人間社会のリアルを落とし込むようなアプローチをしたところで、「シン・ゴジラ」を超えることは難しいと思われます。そんな中、長澤まさみの魅力を最大限引き出すことに注力したのは、大正解だったと思います。前作「シン・ゴジラ」の石原さとみの熱演は評価していますが、素のタレントとして見たとき、個人的に圧倒的に長澤まさみの方に魅力を感じるということもあり、ポイント高いです。巨人化GJ! 巨まさみGJです!きょまさみ(※)しかないと感じました(※筆者注:わかりみ的な何かか?詳細不明)。あと特筆すべきは山本耕史ですね。知的かつ胡散臭い宇宙人役をここまでなりきって演じられるとは。前作「シン・ゴジラ」が、人物を大量に登場させ、役者に演技をさせず、キャラ造形は、肩書や立場などによるところを大きくし、人間的描写による味付けを極力削ぎ落しているのに対して(これにより、唯一マンガチックなキャラ付けがなされた石原さとみが悪目立ちしてしまったのは否めない)、本作は、全体的にマンガチックで、比較的キャラクターのバランスがとれていると思います。まあ、普通の娯楽作品に近くなったとも言えますが。その分、緊迫感や切迫感は薄くなりますね。
【camuson】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-05-19 17:50:42)
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