シン・ウルトラマンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シン・ウルトラマン

[シンウルトラマン]
2022年【日】 上映時間:112分
平均点:6.75 / 10(Review 40人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-05-13)
アクションSFシリーズもの特撮ものTVの映画化モンスター映画
新規登録(2021-02-10)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2022-05-19)【イニシャルK】さん
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監督樋口真嗣
尾上克郎(准監督)
轟木一騎(副監督)
助監督摩砂雪(監督補)
キャスト斎藤工(男優)神永新二(禍特対・作戦立案担当官 警視庁公安部より出向)
長澤まさみ(女優)浅見弘子(禍特対・分析官 途中加入 公安調査庁より出向 元二ノ四分析官 上席調査官)
西島秀俊(男優)田村君男(禍特対・班長 防衛省防衛政策局より出向)
有岡大貴(男優)滝明久(禍特対・非粒子物理学者 城北大学理学研究科非粒子物理学専攻)
早見あかり(女優)船縁由美(禍特対・汎用生物学者 文部科学省より出向)
田中哲司(男優)宗像龍彦(禍特対・室長)
山本耕史(男優)外星人第0号・メフィラス
岩松了(男優)小室肇(防災大臣)
嶋田久作(男優)大隈泰司(内閣総理大臣)
益岡徹(男優)狩場邦彦(防衛大臣)
山崎一(男優)中西誠一(外務大臣)
長塚圭史(男優)早坂(陸自戦闘団長)
和田聰宏(男優)加賀美(警視庁警備部公安課)
竹野内豊(男優)政府の男
堀内正美(男優)内閣官房長官
利重剛(男優)首相補佐官
國本鍾建(男優)
赤堀雅秋(男優)
島津健太郎(男優)
白石和彌(男優)
高橋一生ウルトラマン
山寺宏一ゾーフィ
津田健次郎外星人・ザラブ
脚本庵野秀明
音楽鷺巣詩郎
宮内國郎
北原京子(音楽プロデューサー)
作詞米津玄師「M八七」
作曲米津玄師「M八七」
編曲米津玄師「M八七」
主題歌米津玄師「M八七」
挿入曲五木ひろし「小鳥」
撮影市川修
尾上克郎
摩砂雪
轟木一騎
庵野秀明
樋口真嗣
製作庵野秀明
市川南〔製作〕
円谷プロダクション(「シン・ウルトラマン」製作委員会)
東宝(「シン・ウルトラマン」製作委員会)
スタジオカラー(「シン・ウルトラマン」製作委員会)
企画庵野秀明
プロデューサー山内章弘(協力プロデューサー)
庵野秀明(総監修/総宣伝監修)
制作TOHOスタジオ(制作プロダクション)
配給東宝
特撮佐藤敦紀(VFXスーパーバイザー)
古谷敏(ウルトラマンCG原型モデル)
美術林田裕至
庵野秀明(コンセプトデザイン)
前田真宏(デザイン)
山下いくと(デザイン)
竹谷隆之(デザイン)
原口智生(ウルトラマン第二号雛型着彩)
振付古谷敏(モーションアクションアクター)
庵野秀明(モーションアクションアクター)
衣装伊賀大介(スタイリスト)
編集庵野秀明
照明吉角荘介
その他庵野秀明(ティザーポスター・ティザーチラシ表面デザイン)
轟木一騎(ティザーポスター・ティザーチラシ表面デザイン)
ネタバレは禁止していませんので
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40.《ネタバレ》  ゴジラ映画が低迷を極めていた時見た「ガメラ」、あの衝撃に匹敵する作品でした。恐怖映画たる「シン・ゴジラ」とは全く異なる空想特撮映画として凛とそびえたっていました。二時間をかけて一匹の怪獣を見せた前作とは違い三十分番組を五つ繋げたような構成がまずウルトラマンの本質をついていました。
 作品冒頭にすでに登場した五匹の怪獣を見せたあたりにウルトラQを感じ、怪獣との戦いにウルトラマンを味わい、異星人との絡みにウルトラセブンを思い出しました。CGがリアルじゃない事なんてあの頃の特撮へのオマージュとしか思えませんでした。庵野さんのとがったセンスを樋口監督が見やすくしてくれた感があり非常にナイスです。
 さて、ちょっと理屈こねますが、あの頃は「しらけ」とか言って大学紛争で大騒ぎをしたにも関わらず社会を変えることが出来ずにニヒリズム(虚無主義)が問題になってたんです。この映画にもそんなシーンがあります。私個人がニヒリズムを克服するのに有効と思うのがヒロイズムです。ところが、いろんな人のいろんなヒロイズムはぶつかり合ってしまうこともあって難しんです。そんな時はどうするのか?話し合うんです。リピアもメフィスト星人やゾーフィと話してましたよね。話し合いは大事なことです。
 ここまで怪獣って書きましたが、禍威獣ですね。結局、この字を当てないと「カトクタイ」って言葉が使えないんですね。まさか今時科学特捜隊なんていくら何でも使えないでしょ。そういう事だと思います。
 最後、最後の戦いに赴く神永を見送る浅見はキスしませんでした。するのかなーとドキドキしながら見てましたが、しませんでした。これは、日本映画の心意気だと思いました。日本には日本の伝統と良識がある。その表明だと。ありがとう。うれしかったよ。
たこのすさん [映画館(邦画)] 9点(2022-05-24 01:04:54)(良:1票)★《新規》★
39.《ネタバレ》 ゴジラ好きの小学低学年の息子を連れて観に行きましたが、最初の15分とラスト10分の戦闘シーン以外は、ソワソワし、つまらなそうにしていました。しかも、最悪なことに、大人である自分自身が期待していた戦闘シーン以外(大人のやり取り)もイマイチで、シンゴジラ以上を期待していくと失敗します。
新仮面ライダーも観る気満々でしたが、迷いますね・・・。
N.Y.L.Lさん [映画館(邦画)] 4点(2022-05-23 21:45:18)(良:2票)★《新規》★
38.《ネタバレ》 子供の頃は大好きでした。再放送の6兄弟+レオぐらいまで、80とかアニメ「ザ」を観たけどほぼ記憶なし。作品はもちろんだけど、どちらかというと怪獣消しゴム(ガチャ)は好きでしたね。
「シン」の冠には気持ち悪さを感じながらもゴジラで払拭されたので本作は期待値があがってました。うーん微妙、面白いしつまらないわけじゃないし、あれが駄目とかもないのですが、何かが物足りない。
過去を美化しすぎなのかな?ただ何が足りないのかが答えが出てきませんので、皆さんのレビューで「あーそれそれ」ってのを補完できたらいいなと思います。

日本だとそこそこ「味」としてありだけどマニアじゃない海外の方には、ただの予算不足のショボいだけのCGや特撮に見えちゃうのかもしれません。

中国嫁は途中でダレて落ちてました。。。

【追記】映画を観たのでネット調査を解禁w
あれ~なんでだ?とか思ったところもオマージュだったり、なんとか図鑑(そんなん知らんし的な)のネタとかだったり整合はとれているようですね。

ゴジラの時も書いたんだけど、一般常識とも言えるウルトラマンが存在しない(誰も知らない)世界てのにやっぱ違和感あるよね。
ないとれいんさん [映画館(邦画)] 6点(2022-05-23 13:10:47)(良:1票)★《更新》★
37.《ネタバレ》 私は昭和シリーズには間に合わず平成シリーズの頃には卒業していたので、これがウルトラマン映画初鑑賞です。
夕方の再放送をかぶり付きで見ていた私には、子供時代の神格化されたアイコンを前に面白いという感想しか出てきません。
最後の肩透かし気味のラストもこれが今風なのかな、と納得しています。
できれば子供の時に大スクリーンで観てみたかったのですが、きっとお母さんを質問攻めにして困らせていたでしょう。
4吉さん [映画館(邦画)] 9点(2022-05-22 20:52:23)(良:1票)《新規》
36.《ネタバレ》 幼少の頃、ワクワクして憧れて観ていたウルトラマン。
正義の味方が怪獣を倒し地球を守る。
そこに理由なんてものは考えなかったなぁ。

今作は、ハリウッド的に例えるならウルトラマン・ビギニング。
子供から大人に、或いは視聴者から製作する側になった視点から、同様に育った世代に向けて、
そして、昔の作品にオマージュを込めて庵野さんが描きたかった物語を書いたように思えます。

机上の論理でデスク業務が中心となる流れは、現代の日本政治の揶揄でしょうか。
国益重視も大事ですが、抜本的な問題を見抜き解決の糸口を見つけなければ過去の過ちを繰り返すだけ、
今のウクライナ情勢とシンクロする部分もありますね。

今時の平成、令和ウルトラマンで育った世代にはこのウルトラマンがどう写ったのか興味深い点も
ありますが、まぁ無粋な話は抜きに私は純粋に楽しめました。
シネマブルクさん [映画館(邦画)] 8点(2022-05-22 20:30:14)(良:1票)《新規》
35.《ネタバレ》 「シン・ゴジラ」は公開中3回劇場に足を運んだ。では「シン・ウルトラマン」はどうか。「ブルーレイ発売されたら特典映像コミでゆっくり観よう」というのが鑑賞後の感想だった。どちらも庵野秀明がやりたかった特撮作品で、彼が創るとこうなのね、という感想はあるけれど、禍特対の存在自体が圧倒的にフィクションなのでウルトラマンが現実の日本に出現したら日本の政治や軍事はどう対応するのかという興味には至らない。国外の反応も政府中枢要人の発言でしか知ることも出来ないし、自衛隊も禍威獣が出たら禍特対に指揮権をあっさり渡す。異形の外星人と総理大臣がいきなり対面で会談するシーンは相当シュールだが、かつてモロボシダンとメトロン星人が夕日差しこむ日本間で対峙したのを憶えていれば驚くにはあたらない。
VFXの飛躍的進歩を得たウルトラマンの登場シーン、格闘シーンは素晴らしい。それでいてうーんと思うのは何でだろう。アクション系作品に出演しようものなら即公安と揶揄される西島秀俊が本作ではつくづく公務員で、拘束軟禁されても実力突破しないこと。長澤まさみ扮する分析官の立ち居振る舞いがだんだん「ムシコナーズ」CMに出てくる姉ちゃん(但し大阪弁抜き)に見えてくること。メフィラス山本耕史が「私の好きな言葉です」を繰り返すこと。有岡大貴がとても学者に見えず、やたら頭は良いけど打たれ弱いオタクなこと。禍威獣がなぜこの日本にしか出現しないのかということがやっぱり良くわからないこと(そうそう、シン・ゴジラで鎌倉にゴジラが上陸した時「どうしてまたこっちへ来るんだ!」と怒声を上げた閣僚に、いやごもっとも、と心底思った)。一方で(ウルトラマンと融合した)斎藤工が人とのコミュニケーションを学習していく過程のやや頓珍漢な言動はユーモラスだし、早見あかりの生物学者は色々動じないタイプで肚も据わっていてこの種の映画では異色だ。予告編からして「霞が関の独立愚連隊へようこそ~」と長澤まさみへ声を掛ける距離の詰め方はさすが元ももクロ(笑)。へこたれないこの人がこの作品では一番好きだ。
rinzouさん [映画館(邦画)] 7点(2022-05-22 11:28:17)(笑:1票)《新規》
34.《ネタバレ》 序盤中盤素晴らしかった。残念だったのが最後のデカブツとのバトルだけ日曜朝のテレビクオリティに感じてがっかり。ただしそれ以外の部分では期待を超えていたし、唐突な終わり方にがっかりしたのもそれだけ楽しめた裏返しだと思う。そして数日経って未だにyoutubeで解説や感想動画を見漁っているあたり、7点(他人に薦められなくもない)という段階を超えているのは明らかですし、「率直に面白かったぁ・・」と感じたりもしたと思う
特別付録さん [映画館(邦画)] 8点(2022-05-21 19:19:27)(良:1票)《新規》
33.前半は懐かしい思い(ウルトラマンの出現に心踊らせていた幼少の頃)をさせてもらえました
後半(メフィラス星人以降)は、現代劇っぽくなってきて
かつCGの万能さが鼻持ちならないと感じました

まぁ、面白かったんですけども、熱狂はできませんでした

次回に期待
ぐりこさん [映画館(邦画)] 6点(2022-05-21 03:05:00)(笑:1票)《新規》
32.上映中の映画なのでネタバレなしで書くことにしました。
ウルトラマンについては記憶の片隅にほんの少しある程度でほとんど見たことがありません。ウルトラマンてそもそも何?という状態でしたが、結論から言うと、とても楽しめました。特に変身シーンには鳥肌が立ちました。長澤まさみと一緒になって「あれが、、ウルトラマン・・・」と伝説を見たような気持ちにもなりました。でもなぜ「シュワッチ!」が・・・!?

後から知ったことですが、役者さんたちにスマホを持たせて「見たことがないアングル」にこだわって撮影したとのことで、そういえばどうやって撮ったのかな?と思うシーンがありました。
米津玄師の主題歌「M八七」も映画にマッチしてました。
Wilhelmさん [映画館(邦画)] 6点(2022-05-20 16:17:03)《新規》
31.《ネタバレ》 「まあまあやな」が見終わった時点で出た言葉。

シン・ゴジラの時は自身の設定したハードル(観る前は全く期待していなかったのでハードルは非常に低かった)を大幅に超えてきた感動を受けて、10点を献上していた。
本作はそうした自分の中で爆上がりしてしまった庵野秀明という男の作品という、高くなってしまったハードルを超えられるかが焦点に合った。
ギリギリ何とか超えたものの、ハードルを大幅に超える感動は無かったなぁというのが正直なところです。
まあ勝手にハードルを上げておいて「なんか物足りないなぁ」というのもなんなんだという話ではありますが。

で、一緒に見に行った庵野オタクの知り合い的には「爽快感が足りなかった」という感想だった。
個人的にも同意見。物足りなさはこれが原因かなと思う。
カイジュウが大量に出てくる前半の勢いは非常に良かった。特にゴメスは、ウルトラQ知らなかったけど元々ゴジラモチーフの怪獣なんですね。シン・ゴジラのパロディをやったと思って思わずニヤリとしましたが、原作からそんな怪獣だったとは。面白いなぁ。
ただ外星人、特にメフィラス星人とのバトルが最後にスカっと終わらなかった、ゼットンとのバトルもなんかシン・ゴジラの時と同じくなんか気づいたら解決策がポっと出てきて、あっさり実行して異次元送りという、最後にスカっとするシーンが少なかった。
ウルトラマンで一番のスカっとポイントであるスペシウム光線での止めが1回きりってのもスカっとポイントが足りない要素かなぁ。

そしてカイジュウ達に不満だったのが、「昭和恐竜がモチーフの直立二足歩行(日本ゴジラの立ち方)の怪獣との対決」が無かったことかな。
ゴモラやレッドキングといったタイプね。一時的に立ち上がっている場面はあるけど。
あと、バルタン星人は出ないんだーとか思ってました。まあ尺の都合上難しいけど。

外星人が出てきてからは胡散臭い奴らが色々暗躍してて、そこの場面は楽しかった。
特にメフィラスなんか、「こいつ絶対性格悪いやろ」とめっちゃニヤニヤしながらみてた。
巨大化した長澤まさみの映像の粗さに「昭和特撮」の臭いをめっちゃ感じましたね。
で、肝心のメフィラス星人とのバトルはシンエヴァで笑ってしまった。メフィラス星人、痩せたなぁ~

さて、巷で話題に挙がっている「セクハラ表現」ですが、個人的には特に気にならなかった。
というか、劇中でもメフィラス星人が「下劣な・・・」とか「変態」と罵っていて、巨大長澤まさみの時の動画の話はこういう時に必ずやるであろう人間の本性を表現したものだし、臭いやケツ叩きの話については元ネタなのではないかといわれている「働きマン」のおっさんくさい女性主人公行動や「風呂入っていない」ネタをパロディとして取り入れた物であり、こちらもメフィラス星人がツッコミを入れているので、こちらも「わかってて」やってるネタである。
本作は序盤からパロディ要素が非常に強いので、生真面目一辺倒だったシン・ゴジラに比べると、真面目な顔してギャグやってる演出が狙って入れられており、これらの表現もその手の一環だと思われる。
みんながみんな「ポリコレ」のために原作設定の破壊を行ったエターナルズ(俺は好きだよ?)に右に倣えというのもどうかと思う。
そういう感覚はもちつつもあえてやってるネタであることはメフィラス星人が入れているツッコミを入れればわかるし、「100%間違った表現である」と一方的に決めつけるのはどうかなとは思うね。
フィクション作品に現実の感性が全てで評価するのはどうかとは思う。
合わないものは合わない、それはしょうがない。それでいいんでないかね?
これはこれ、それはそれ、で楽しめる感性を僕は持って生きたいと思います。

ただ、本作は海外ではウケないだろうなぁと思いながら見てました(稀にいる日本特撮オタクを除く)。上記の表現の件もありますが、ドケチな東宝からたいして予算がもらえなかったのでそれを逆手に取った「昭和特撮」感満載な特撮が、今の大予算で作られる映画に慣れてしまった海外勢にはチープに映ってしまうのでは・・・と思う。ソフビ人形の形のウルトラマンがグルグル回る昭和ウルトラマンの演出をそのまんま使ったシーンなどは、海外勢にその面白さがわかるかなぁ?
あと、ウルトラマンが好きだった人がニヤっとするシーンがめちゃくちゃ多いので、海外勢がどれだけ初代ウルトラマンに精通してるかどうか・・・
まあそこはどうなるか、楽しみにしてましょう

とまあ色々話題性に富んだ本作でしたが、まあまあ楽しめたし、もう一度見ても良いかなと思わされるぐらいには楽しかったです。
2回目みると印象変わるかな~?
みーちゃんさん [映画館(邦画)] 7点(2022-05-20 09:48:09)(良:2票)(笑:1票)《新規》
30.《ネタバレ》 正直、一般向けの「映画」として観るか、ファン向けの「ウルトラマン映画」として観るかで評価の分かれる作品だと思う。

マニアというほどではないが、かつては確かにウルトラマン好き少年だった自分としては、現代向け、大人向けにアップデート(アップグレード)されたウルトラマン映画として、”ほぼ”文句なしに楽しめた。
かつてのテレビ用特撮ドラマ感を残しつつ、映像的に洗練された怪獣バトル。シン・ゴジラにも通じるリアル指向のストーリー。
ことに、メフィラス星人を軸にして、個々の怪獣(禍威獣)や異星人(外星人)にまつわる事件を、外星人にとっての人類の”存在意義”と絡めて一本のストーリーラインにまとめあげた脚本には、「やっぱり庵野さんってすごいな」と唸ってしまった。
特に最後の敵ゼットンの扱い方に関しては、ある程度ウルトラマンに通じている観客は「そう来たか!」と意表をつかれた事だろう。

ただ脚本に関しては、ファンならばなんとなく脳内で補完してしまうような、そしてあまりウルトラマンを知らない観客にしてみれば
理解できないまでも物足り無さを感じるんじゃないか、と思ってしまうような不備がちょくちょくある事も否めない。
(たとえばメフィラス星人との決着などは、ウルトラマンファンがその狡猾さと紳士的振る舞いが両立する行動を「メフィラスらしいなw」と思う一方で、あまりよく知らない観客は「え、なんでいきなりそうなるの?」と戸惑うんじゃないだろうか)

そして映画として最も物足りなかったのは、やはりクライマックスである。
絶対敵わない相手に立ち向かうヒーロー、ヒロインとの涙の別れ、敗北からの一縷の希望、人間の叡智の結集、そして勝利。上がる要素てんこ盛りのはずである。

なのに、あがらない…!

上映時間の制約や物語の構造上、個々の人間ドラマの掘り下げが難しく登場人物に感情移入しづらい(特に主人公は半分人間じゃないし…)など、原因は色々あるだろうが、やはり個人的には「人類絶滅の危機!」という絶望感が決定的に足りなかったんじゃないか、という気がしてならない。
「もう絶対勝ち目はないから人々にはあえて知らせず、平和な日々の中で皆で死のう」という対応策はある意味”リアル”ではあるだろう。だがそのせいで、最高のクライマックスが、ウルトラマンとごく一部の狭い人たち(その姿さえ画面では描かれない!)による「人知れぬ闘い」になってしまった。
やはりウルトラマンが全人類の希望を背負って戦い、たとえ一度は敗れたとしてもその意志を継いだ者たちと共に再び立ち上がり、そして最後には勝利を収めて全人類に讃えられ報われる姿を見たかった、というのは僕の的外れな望みだろうか…

ただ、もちろんクライマックスはクライマックスとしてちゃんと機能していたし、幾分かの不満はあるものの、トータルすればこの作品にはそれをはるかに凌駕するワクワク感と興奮があった。
今はそれだけでいい。本当に時間が経つのを忘れて楽しんだ二時間だった。

ありがとう庵野さん、ありがとうすべてのスタッフ。

そして、そんなに人間が好きになってくれてありがとう、ウルトラマン!!
大鉄人28号さん [映画館(邦画)] 8点(2022-05-19 16:57:31)(良:1票)《更新》
29.これは期待外れだった。なんというか、一つの活劇映画として、とてもリズム感が悪い気がした。例えるならティムバートンのバットマンのようなリズム感の悪さだ。それは脚本の為か、演出の為か?編集の為なのかその全てなのかは分からない。ただ特報や予告編を見たときに感じたワクワク感からは程遠く、「予告編の方が面白い映画」の典型になっており残念だ。上映時間2時間もないのだが、とても長く感じられた。(ウルトラマンに特別な思い入れのない人間の個人的感想です。心象悪くされた方いたら軽く流してください。)
rain on meさん [映画館(邦画)] 4点(2022-05-19 09:41:56)《新規》
28.《ネタバレ》 庵野監督と同世代のやつしか共感出来ない部分はあるよこの映画。俺は庵野の世代だからわかる。
昭和40年頃にあったウルトラマンというテレビ番組は現代までおよそ50年の長きにわたり語り継がれてきた。月日の流れる間にウルトラマンというコンテンツはウルトラマンをウルトラマンたらしめる因子が抽出濃縮デフォルメされ、単なる子供向け怪獣映画とは異なる存在として現代まで生きて在り続けてきた。
このシン・ウルトラマンはそう、その現代に存在する人々のイメージ、もうセピア色に色褪せているはずなのに今も生き生きと身近に在るその姿を忠実に映像化したものと言えるだろう。
変にオリジナリティや改編を施すことなく、語り継がれ変化した現代の標準的イメージ、「おまえらこういうイメージだろ?」というポイントを突き詰めて制作したに違いない。
詳細を挙げればキリがなくなるが、
例えばゼットンは当時は普通に登場したカミキリムシの怪獣に過ぎず、しかし唐突にウルトラマンは負けてしまったのだ。ゼットンが強かったわけではなく何故か唐突にウルトラマンは敗け、井出隊員の作成した冗談みたいにチャチなペンシル爆弾であっさりやっつけたというのが正直なところであろう。しかし長い年月を経てゼットンはその本来の映像から変わっていき、ある意味神格化された存在にまで成り上がって今日がある。
この映画のゼットンはまさにその神格化された存在としての描写にこだわっていた。ゼットンと言えば今や”一兆度の火球”なのであるが、当時そんなスペックが注目されたことはなかったよ。映画では一兆度の火球という単語をきちんと投入していた。
現代のウルトラマン像はでは一体どうやって調査したのかと考えれば、それはやはり庵野だろうね。庵野氏の中にある今のウルトラマンを描いたんだろう。
彼と私で異なると感じたのは、ザラブ星人とメフィラス星人のキャラかな。そこはちょっと違うんじゃねって感じ。ザラブ、メフィラス出すならさ、あれよりもさ、そこはダダでしょ。ダダ。あとバルタン星人。
冒頭のウルトラQのゴメスあたりの導入はなかなか良かったよ、懐かしくて。
効果音も当時のものに似せてあったね。
俺はウルトラマンのリアルでテレビ見てた世代だからよーくわかってるんだけど、そういう世代じゃないとピンとはこないかもなあ。
ゴジラはもっと普遍的に全世代に親しまれていたわけだから映画評価はウルトラマンのほうが低めになるんだろうなあ。
小鮒さん [映画館(邦画)] 10点(2022-05-19 00:14:02)《更新》
27.《ネタバレ》 平成ウルトラマンと呼ばれるモノや最近の作品は見ていないのでさっぱりわかりません。が、セブン辺りまではさんざん再放送もされていてそれらを見て育ったので記憶に残っていたようで、長い年月見てなくても音楽を聴いただけで「おっ!」、長澤まさみを巨大化させたりオリジナルを彷彿とさせるようなシーンがあると「おっ!」と反応してしまいました。まあ、洗礼を受けてきている中高年の日本男児はそんなもんですよねえ。なので冒頭のウルトラQネタから半分くらいまでは結構面白いなと思いつつ観てました。「怪獣」を「禍威獣」にしていたり「科特隊(科学特捜隊)」を「禍特対(禍威獣特設対策室専従班)」にしていたりネーミングも悪くなかったです。 ただ、ザラブ星人を八つ裂き光輪で倒したのは「おおっ!」と声を出してしましましたが、ウルトラマンの動きは力感もなく足音もなく迫力がなくて微妙でしたね。禍特対がらみの人間パートもキャラに魅力がないし政治絡みはありきたりだし、ところどころ端折り気味でワープしまくるし単調で退屈だった。ここら辺が東日本大震災をモチーフにニッポン対ゴジラで熱量がスゴかった『シン・ゴジラ』には遠く及ばなかったな。 あと、宇宙人ゾーフィネタを拾ったのか知りませんがゼットンの設定含めてどうなんだろと思いましたね。星を破壊し人類を滅亡させるためにあんな兵器を作っている光の国(星)って幻滅レベルですわ。しかも、デザインがダサくて萎えました。山本耕史演じる人間形態時の喋りは大物感があって良かったメフィラスもカッコ悪かったし、イジらないであのまま出せよと思いましたね。 監督は樋口で庵野は企画と脚本。どこからどこまで誰がどうしたのかわかりませんが、庵野が全てを仕切ってたらどうなったんだろうな、とは思いました。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 5点(2022-05-18 23:31:44)(良:1票)《新規》
26.ウルトラマンに対してあまり思入れはなく(再放送で少し観た記憶があるだけ)、懐かしさもない中で観ました。
暴れるだけの怪獣と心理戦や戦力を考えている外星人の差が激しすぎないか?
子供が見て楽しむ特撮TVの延長ではなく、大人が見て楽しむ映画なんだなぁと思った。まぁ、『シン・ゴジラ』を面白いと思った人にはお勧めするが、それ以外の人にはあまりお勧めできない。
あきぴー@武蔵国さん [映画館(邦画)] 6点(2022-05-18 16:07:14)《新規》
25.《ネタバレ》 私は新マンどストライク世代であり(そして彼をジャックと呼ぶのに少し抵抗がある。この感覚、わかってもらえるかなあ?)、初代とセブンには少し間に合っていないのだが、もちろんこれらも小学生低学年のうちには再放送で楽しんだ。
ということで、今回の企画が大変楽しみであったのだが、皆さん結構採点が厳しめなのに少し引っ掛かりつつ、観てきました。
うーむ。なるほど、厳しくなるわけだわ。どういうわけか、観ている間、私はほとんどワクワクできませんでした。
シンゴジラの時には成功していた、リアリティを持たせるための様々なセリフや演出が、今作に関しては全く雑音にしかなっていなかった気がします。なんせ、異星人が名刺を出して人類と交渉するようなシュールな世界観に、リアリティを持たせようったって無理がありすぎますね。
とはいえ、評価すべきところはたくさんありますよ。よくこれだけいろいろなネタを詰め込んで、しかもよく知られた名場面を独自の解釈で再構成したりできたもんです。すごく考えて脚本を書かれたのは十分伝わってきます。
でも、やっぱりウルトラマンは子供のものであるべきですよね。
円谷プロが生んだ珠玉の特撮シリーズを、観るべき年齢の時に観ることができたという幸せを、いまさらながら噛みしめています。
今作で一番ワクワクしたのが、スタジオカラーのロゴが出るときの効果音だったりして。
Northwoodさん [映画館(邦画)] 5点(2022-05-18 00:48:59)(良:2票)《新規》
24.《ネタバレ》 『ウルトラマン』に関しては、初代、セブン、タロウを半分くらい視聴して、他はネットの聞きかじりとグレイトバトルの知識がある程度です。
初代の中でも印象的な回(怪獣)を圧縮・連結させたオムニバスチックに話が進み、全編を通してはウルトラマンの絶大な力に人類がドンドン依存(信奉)していくが、最後はしっかりと自分達の力で脅威に立ち向かうと言う、原作同様の着地を見せた。
特捜隊的な組織も特殊な装備を持っているわけではなく、たとえ持っていたとしても尺の都合で活躍させ難いだろうし、人類の非力さを強調するこのにもつながっている。
ただその結果、人類が戦うシーンが非常に少なくなっているのは残念。無論人間の非力さを演出する上で仕方の無いことだとは思うが、スペースゴジラやレギオン襲来等人類が精一杯戦う姿が好きな自分としてはいささか物足りなかった。
あと全体的なセリフ廻しや演出がゴジラ以上にアニメ調になっており、コレに関しては正直現実でアニメの台詞を引用するような『中二病』チックな会話を聞いているようでこっぱずかしかった。
ネットの一部で話題になっている長澤さんの尻とかに関しても、アニメで言うところの『乳揺れ』みたいなセクシャルな演出がしたかったのだと思うが、これも実写でやると実に寒かった。
戦闘シーンはそれなりに迫力はあったが、1戦1戦が短くワリとワンパターン且つあっさり終わってしまい物足りなく、又、上述したように人類がウルトラマンを援護したりしないので、『ウルトラマンがメイン敵と闘っている間、人類が頑張って別の怪獣を足止めするために奮闘する』みたいなシーンが欲しかった(それをやっちゃうとウルトラマンへの依存を演出出来ないというのは理解するけど)。
あとウルトラマンのCGに関しては変にテカテカ、ヌルヌルしていそうで、ぶっちゃけペプシマンっぽかった。
総評
悪いことばかり書いてしまったが、戦闘や会話パート等のバランスは良く最後まで飽きずに見れたし、最終決戦も『暴力』ではなく『知力』と言う人類の最も優れている『力』で立ち向かいつつウルトラマンとも力を合わせるのは非常に熱かった。
あくまで演出の所々が自分の趣向に合わなかったのと、そこまでウルトラマンが好きではないのが原因なだけなので、庵野さんと合う趣向を持ったウルトラマンファンであれば私にとってのシンゴジラ並に満足できると思う。
ムランさん [映画館(邦画)] 7点(2022-05-17 22:49:21)
23.「シン・ゴジラ」が面白かったので、今回も期待して観に行きましたが、私には合いませんでした。
原作のエピソードをいくつかまとめた形で映画化しているのですが、詰め込み過ぎで消化不良を起こしています。矢継ぎ早に話が展開するので、一つ一つの話があっさりしすぎています。
期待していたのは、原作知らなくても楽しめる新しいヒーロー映画だったのですが、ノスタルジーまみれの別物でしたね。
世間の評価は上々で、劇場に来ていた親子連れも楽しめてた様子だったので、私が少数派なのかもしれません。
おとばんさん [映画館(邦画)] 5点(2022-05-17 17:03:48)
22.暇なので、2回ばかり観てきた。
んで、ネタバレは無しの方向で書いてみようと思う。

――シン・ウルトラマン。

今回は「ネタバレ」じゃなく、逆に「お勧め」として評したい。
要はネタバレせずに、これを意識したら面白くなるんじゃないか?と。
なので、未見なら…是非読んで欲しい。
そして、あの男を「先入観抜き」で意識して欲しいのだ。

そう――ウルトラマンだ。

みんな名前は知ってる、もしくは知ってるつもりのウルトラマン。
彼は、神の如き力を持った超人と捉える人が多数だろう。
恐らくは、そういう評価を皆は持ってる。

だが、こう考えてみた。

彼を超人や神ではなく、一人の「人間」として考える。
苦痛も痛みも、孤独感もある…独りの人間として。

自らの任務よりも…人類の幸せを願っている、彼。
ただ、ただ、人間の世界を…その幸せを願っている。

神永新二を巻き込み、無念にも彼の命が奪われてしまった。
その悲しみもあり、人を知ろうとする。
任務でこの惑星に来たのに、今では人を理解しようとしている。
地球という名の異国でただ一人…孤独の中で。

彼は、身体を張って…人々のために戦う事を誓う。
だが、攻められれば傷つき、体力を消費し…疲弊する。
そんな中で、全身を満身創痍になりながらも戦い続ける…それがウルトラマンだ。

――超人ではない。

あのハートは孤独な、たった一人の人間なのだ。

考えて欲しいんだ。
神永新二という男…いや、正確にはウルトラマンと一体化した神永新二を。

少しばかり人間らしくない性質の彼…あまり感情を表に出さない男だ。
故に、彼の想いが伝わり難いかも知れないが…彼ほど人間らしく、覚悟を持った男も居ない。

凄い格闘家だって、武道家だって殴られりゃ痛い。
格闘技の観戦をしてても対戦者の痛みは、およそ伝わってない。
そんな中でも、周囲に言いたい事を言われても、恐れずに戦いに赴く…それがファイターだ。
そして、ウルトラマンも、たった一人の孤独なファイター。
故に戦い続ける。
自分の想い…人の幸せと、この星の未来の為に…。

それが、ウルトラマンだ。

ウルトラマンは――戦う。
けど、悲しみもあるし…傷つきもする。
ただ…人の為に戦い続ける男。

それが、ウルトラマンだ。

誰か、彼の代わりに動けるか?
それが出来ないなら刮目せよ。
そして、せめて応援してあげて欲しい。

たった独りの男の戦いを。
映画の奴隷さん [映画館(邦画)] 7点(2022-05-16 21:09:41)
21.《ネタバレ》 ウルトラマンに関しては全くの門外漢なので語るべきものはないのですが、特撮映画として自分はどうだったかといえば、まあ、怪獣プロレス的には楽しいと思えた半面、妙に説教臭くなる中盤以降からは「ほかでやってくれ」という印象のまま見終わってしまったので、いまいち作品世界に乗れませんでした。
まあそもそもそういう考えならば観るなって話なのですが。
クリムゾン・キングさん [映画館(邦画)] 6点(2022-05-16 03:12:56)
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【点数情報】

Review人数 40人
平均点数 6.75点
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200.00%
300.00%
437.50%
5717.50%
6820.00%
7717.50%
81127.50%
925.00%
1025.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.71点 Review7人
2 ストーリー評価 7.00点 Review9人
3 鑑賞後の後味 6.77点 Review9人
4 音楽評価 7.50点 Review8人
5 感泣評価 6.00点 Review8人
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