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《ネタバレ》 たまたまUFOに出逢って、光線を浴びてしまうと、どういう訳だか、血の色が青くなってしまうという設定のSF作品です。血液中の鉄成分が銅成分に置き換わると青くなるそうで、イカ、タコ、エビ、カニの血液はこのタイプだそうです。このような設定下で、UFOの謎に遡及することはまったくせずに、ただひたすら、人間社会におけるリアクションを描いていきます。異質な者に対する恐怖心が隔離、排除、殲滅を招くという内容で、短絡的で、バカっぽい大筋なのですが、錚々たる役者を集めて、大真面目にやっていて、ディテール部分には丁寧にユーモアが込められているので、なかなか笑えて、そこそこ飽きません。特に仲代達也が海外で聞き込みをするところの、外国人達の全体的ににやけたリアクションは面白かったです。青い血の設定自体は、非常に鮮烈で強烈なものです。後の作品「エヴァンゲリオン」や「ラーゼフォン」では、明らかにそれとわかる形で設定を引き継ぎ、作品としてそれなりに昇華していますので、優秀な後続作品を導いたという意味で、評価したいですね。
【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-02-22 17:59:04)
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