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レビュー情報
この映画のケイシー・アフレックはしゃがれた声の感じがなんとなくマーロン・ブランドっぽいですね。胡散臭い雰囲気はいいんですが、原作のルー・フォードのぱっと見では誰からも好かれる男という点が表現されてないので女性から好意を持たれる説得力がないです。暴力シーンは忠実に再現してますが、映画独自の解釈のようなものもありません。そもそもジム・トンプスンの作品って話自体は行き当たりばったりで破綻していますから、原作小説なんてゲラゲラ笑いながら読むもんでこんなに真面目に映画化しても面白い話じゃないと思います。幼少期のトラウマが原因の狂気の世界なんて今の時代には陳腐化しちゃってるのがありありとわかっちゃいます。中途半端なモノローグの使用は映像の力に対抗仕切れていません。濃厚な一人称の語りを三人称として語られる映画に移し替えるのはやっぱり難しいです。
【Сакурай Тосио】さん [DVD(字幕)] 4点(2023-05-29 23:32:36)
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