ザ・クリエイター/創造者 の Сакурай Тосио さんのクチコミ・感想

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ザ・クリエイター/創造者 の Сакурай Тосио さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ザ・クリエイター/創造者
製作国
上映時間133分
劇場公開日 2023-10-20
ジャンルアクション,ドラマ,SF
レビュー情報
邦題について最初はザ・クリエイター/創世者というタイトルで途中で創造者に変更になったという経緯があり、なんでなのかなーと気になっていたんですが実際に見てその理由が納得できました。ちなみに香港や台湾ではA.I. 創世者のタイトルで公開されているみたいですが、確かに日本ではこっちに合わせなきゃギャレス・エドワーズ監督に合わせる顔が無いですね(笑)。そんな監督には悪いのですが正直映画自体の出来は微妙でしたね。お話としてはAIを安易に敵とはみなさず米軍の軍事介入を批判する等、一応現代的なテーマを扱おうとはしているもののビジュアルに関しては新しいものが全くないのです。そもそも監督自身が80~90年代のSF映画に憧れ、ブレードランナーが舞台の黒澤映画をイメージしたと語ってる通り既存の映画のビジュアルに似せようとしかせず後ろ向きな努力を感じてしまいます。せっかくのオリジナル脚本のSF映画なのにオリジナリティがまるでないのは皮肉な話です。肝心のストーリー構成も場面が飛び飛びになり今主人公がどういう状況に置かれ何を目的にしているのかがよくわからないまま進むので感情移入ができません。海外のレビューでまるでAIが書いたみたいな脚本という評価を見かけたのですが、言い得て妙だと思ってしまいました(笑)。作中のAIに関しても人種や民族問題の暗喩のようで現実のAIとはあまり関係ないような描き方です。アジア=AIのような描き方はリスペクトしているようで安易なオリエンタリズムに陥ってはいないでしょうか。作中世界の技術レベルもよくわかりません。パソコンはあるみたいですがインターネットとかは発展してるのでしょうか。近年のAIの発展は膨大なネット上のデータの蓄積のおかげなのですが、機械学習にはまるで触れられません。その点に関してはミーガンの方が現代的なAI像を描けていたと思います。結局この監督はゴジラやスターウォーズのような既存コンテンツを最高にカッコいいビジュアルで映像化する能力はあるのですが、オリジナル作品を独力で構築する才能はないと思います。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-10-23 22:08:26)
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投稿日付邦題コメント平均点
2023-11-05キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン5レビュー7.20点
2023-11-04天国にちがいない5レビュー5.00点
2023-11-03セリ・ノワール5レビュー5.00点
2023-11-02野獣死すべし(1980/イタリア)5レビュー5.00点
2023-11-01マラソン マン3レビュー5.83点
2023-10-31ガザの美容室5レビュー5.33点
2023-10-30ザ・ハント(2020)4レビュー6.70点
2023-10-29切腹7レビュー8.33点
2023-10-28聖地には蜘蛛が巣を張る6レビュー6.33点
2023-10-27ALWAYS 三丁目の夕日7レビュー7.15点
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