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レビュー情報
ストーリーは、はっきり言って面白くないですが、映像は、実に素晴らしいです。常に酸性雨が降る中、近未来の映像が、他の作品では、決して観られない凄さですね。スピナー(警官愛用の空飛ぶ車)が、芸者さんのアップ画像の宣伝広告画面の横を飛んで行くシーンなど、最高です。レプリカントのボス役のルトガー・ハウアーは、かっこいいですね。何でも、ハリソン・フォードと共演していた、となっていますが、一緒に撮影したのは、2日間だけだったそうです。最後、命尽きるその時の、一瞬見せた笑顔が最高にいいです。「ブレードランナー」はアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされていながら、作品製作同時期の作品「E.T」に取られてしまったのに対して、「ブレードランナー」を観た世界中のファンの方々から、ひどいバッシングだったそうです。当たり前ですよね。私も「ブレードランナー」の方が素晴らしい特殊効果映像だと思います。なかなかユニークなのは、ブレードランナーの、つまり警官の建物、警察署になっている塔が「未知との遭遇 特別篇」でマザーシップの中にあった物をそのまま、いくつか模様替えしながら、使用している点です。リサイクルして使用しているのは、凄いです。ただ「ノーマル版」「完全版」「ディレクターズ・カット最終版」とありますが、日本では基本的に「ノーマル版」が1番最初に公開されたはずですが、地方の劇場で、初日から2日間だけ「完全版」を公開していたり、不思議な扱いをされる作品ですね。もう1度、劇場の大きな画面で観たくなる作品の1つです。
【マーチン・リッグス】さん 9点(2001-12-12 20:29:17)
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