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この映画の最大のテーマはズバリ、主人公とバレーボール“ウィルソン君”との友情物語だろう。一番のテーマであるはずのヘレン・ハントとの悲恋物語がほとんどオマケになってしまった。厳しい現実にむき出しに晒された生身の人間のとんちんかんな行動って、はたから見るととても滑稽なんだけど、でもひどく物悲しかったりする。どこぞの映画の宣伝文句じゃないけど、「人間はおかしくて悲しい」がとてもうまく表現されていた。ストーリーの構成についての意見は賛否あるようだが、私は、無人島のシーンをもっと長くとって、前ふりや後日談を今より短くしてしまった方がいいんじゃないかと思う。ラストあたりで、主人公の運転する車の助手席に“生まれる前のウィルソン君”がのっけてあったが、きっとあのボールにあの顔を描くつもりだろう…「オマエの顔は覚えているぞ」って。
【しっと】さん 5点(2003-03-14 07:26:58)
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