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007シリーズは常に世界情勢を意識した設定ですが、今回はあまりにもタイムリーかつ、悪=狂気に描かれておりフィクションながら少し心配。無謀な計画に身内から出る「国を滅ぼすのか」の言葉がせめてもの救い?。「殺しの番号」以来、新作ができると映画館に足を運びます。私の中ではコネリー=ボンドのイメージが強すぎます。そのため、それぞれの作品は面白いのですが最近はちょっぴりサイボーグ的なハイテク007に共感はちょっぴり少なくなったかもしれません(自分の年齢のせい?)。どのように危機を逃れ、相手を倒すかというプロセスの積み重ねを観るのは娯楽としては面白いですが、初期の作品のように知恵と機転を利かせて、紙一重で生き残ったという緊張感は少なくなっているかも。その紙一重がダンディーなボンドを際立たせていたようにも思えます。特殊な教育、訓練を受けていても人間味があり男として憧れた部分はそこかもしれません。そういえばベッドシーンで女性の方がタフに見えたのは今回が初めて?でした。昔は手のひらの上で遊ばせているボンドだったのですが。時代なのでしょうか、それとも人間らしいのかな。
【天地 司】さん 7点(2003-03-28 13:41:28)
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