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自分が観てきた中でこれほど男らしく硬派な社会派ドラマはありません、この作品の監督のマイケル・マンは硬派な映画を作っていますが個人的にはこの映画が一番素晴らしい映画だと思います。設定となったタバコ会社の不正を暴いた実話、ディテールまでよく練られたシナリオ、アル・パチーノとラッセル・クロウの圧倒的な演技による迫力と臨場感、そしてマイケル・マンの作り出す世界、そのすべてがこの映画を傑作にしている。インサイダーとしてテレビに出演したために富、家族、社会的名誉を失った男、彼がすべてをかけて告発した番組を放送しようとしたために地位を失った男、『私は真実をすべて語った!』、『真実がいつも勝つとは限らん!』、信じていたものを多く失いながらもそれでも自分の選んだ道を突き進んだ男達、あらゆる手を使い目的を達成したときに犠牲になったものを振り返りどこか虚無感を感じる姿、これほど魅入った映画もほとんどありません。なにより最後のアル・パチーノの台詞『俺はもうこの仕事をやめる・・・・「あなたとあなたの家族を守ります、多分」と言えばいいのか?・・・失われた信頼は二度と取り戻せない』今でもささる言葉と思い・・。この映画は紛れもない傑作です。
【Yuu】さん 10点(2002-11-12 14:03:14)
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