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公開当事は、旧3部作の中でも、一番影の薄い作品だった。ルークの印象があまり残っていなかった。けど、EP2に煽られて、改めて観直して、それは、主人公が内面の葛藤に終始していた為だったらしいと気付いた。「ジェダイの復讐」を改めて観て、つくづく、「キリスト教圏の人が作った映画だなぁ」と実感した。「父とは戦えない」「父親は殺せない」と、日本人にはしつこいくらい繰り返すところや、傷ついた父の腕もまた作り物だと知ったルークが、その父に切り落とされて作り物になった自分の手を見た時の逡巡と葛藤とか(あれって、憎悪から憎悪への連鎖では何も生まないってことですよね)、最後の、「僕はジェダイだ。父もそうだった」って、皇帝に対して無防備で立ち向かうあたりは、殆ど、「右の頬を打たれたら左の頬も差し出せ」的。ルークにキリストはあんまりだけど、そもそも「ジェダイ・テンプル」ですもん。十字軍は意識してるよな。今観ると、「ジェダイの復讐」のルークって、難しい役所だなぁ。この役を、マーク・ハミルは、かなり繊細に演じていたんですねぇ。ジャバやボバ=フェットの末路は呆気なさ過ぎって感もあるけど、元々、こっちが先に作られたわけだし、伏線の前倒し、伏線の言い訳は、SWの宿命かな。小熊のイウォークは「何だかなぁ」って感じだけど、あの大自然やイウォークの戦い方が、過剰な消費文化への反発と考えれば、「ジェダイの復讐」は、SWの新作を合わせた作品中でも、もっともメッセージ性が強い作品だったのかもしれない。ただ、SFアクションでは、やはり多少の限界があるかもしれない。
【Y-N】さん 8点(2002-08-18 01:33:00)
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