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レビュー情報
こういう怪しくてエロっぽい作品、好きですね。特にエレーヌ・ド・フジュロールのフォトジェニックなところは、観ていて息を呑む美しさでした。死体になってもその美しさと非現実的なところは変わることなく、ベネックス監督独特の映像美に酔いしれてしまいました。この作品で重要なシーンに必ず用意されている怪しげな絵画の数々にも注目度大ですね。怪しい人々ばかりだし、夢か現実か不鮮明だし、この雰囲気だけで十分だったのですが、無理に結論を早めてしまい、結果的に肩透かしを食らいました。あえて謎を残して欲しかったですね。精神科医と患者の立場が入れ替わったり、当の精神科医が別の精神科医にカウンセリングを受けたり、さまざまな所でこの物語のテーマである「転移」が観られます。精神科医が犯人だったりね。そのテーマに徹底しているところはベネックス監督の意気込みが感じられました。探れば探るほど面白しろいですよ、この作品。
【さかQ】さん 7点(2002-02-17 21:48:56)(良:1票)
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