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レビュー情報
やっぱ、ローマンヌ・ボーランジェの魅力がこの作品の核でしょう。同じフランス人で言えばクロチルド・クロー、日本ではあの志保美悦子ばりのキリリとした男眉ですが、苦悩しながらも一途な恋に燃える女性の心情を乳を放り出して演じてました。バンサン・カッセルとその友人のクサイ演技にわざとらしいシーン、には少々鼻につきましたがストーリーテリングの上手さとスタイリッシュな映像が十分カバーしてます。注目すべきは物語の所々に出てくる”偶然”と”必然”。友達の恋人に横恋慕したアリスは計画的に自分に振り向かせようとはするものの、運命の流れに度々それを阻止されてしまう。ラストでも友人のリザが昔の恋人と心中させられ邪魔するものが無くなったのに、彼はたまたま空港で居合わせてしまった婚約者の元に結局戻ってしまうという悲しい結末。仕事は放っぽり出すわ、色んな女の間で優柔不断にフラフラするこの主人公のどこが魅力的なんざんしょ。本編終了後は絶対この男会社をクビになってますよね。一回見た後は巻き戻してもう一回見よう、な映画です。
【さかQ】さん 8点(2002-12-09 00:11:01)
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