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あらら~...やっちゃった??まさかね、いやいやまさかと思っている内に終わっちゃいました。今もって不可解なミステリーサークルの謎をそのまんまで解釈してくれていいか悪いかは別として期待通りでした。ただ実際UFOや宇宙人説に信憑性が無いだけにそれを観客に説得させる何かが欠けているんですよね。劇場版川口博探検隊な感じと言えばいいのでしょうか。ニュース映像で「ホントにショッキングです!」と司会者の言葉の後にそのまんま”あれ”が映ったときは大爆笑、その後にホアキンの「Oh!!」ってセリフにも。キスチョコみたいなアルミホイル帽子をかぶったシーンは笑う所?UFOの中継シーンは笑う所?死ぬ前の妻が吐いた「振って!!」は笑う所?そしてその通り(運命どおり?)主人公の弟が思い出のバットで”あれ”を撃退するのは笑う所?ちなみにこれら全てのシーンを私は笑いました。だぶん、シャマラン監督って青年期にでもこういう作品を目をキラキラさせて見ていたのでしょう。そしてそれを純粋に映画にしたかったのでしょう。そこに家族の再生物語を取り入れたかったのでしょう。大げさなテーマソングで始まるオープニングとか見てるとそんな感じがしますよね。しかし妻が非業な死を遂げたにせよ、それで信仰を無くし牧師を辞めるとは余りに自分本位、志が弱すぎるのでは?しかもラストでは一連の運命を受け入れ牧師に戻る。目に見える奇跡を信仰と思うのは牧師の心理描写としては安直ではないか?シャマラン監督には遠藤周作の「沈黙」や「イエスの生涯」を読んで勉強して欲しいです。いい点を上げるとメル・ギブソンとホアキン・フェニックスが意外と兄弟としてしっくりしている所(リバー・フェニックスよりメル・ギブソンの方がよっぽど似てる!)カルキン少年の喘息の演技が上手い所(昔小児喘息を患った私なので)カーペットやカーテン、駐車場、上空からの町並みなど時折ミステリー・サークルの脅威を暗示している所。”あれ”が攻めてきたと言うことを家の中だけで表現している所。...です。
【さかQ】さん 5点(2003-02-25 04:02:23)
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