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ナスターシャ・キンスキーの美しさと、イギリスの田園風景しか心に残るものがなかった。もともとハーディーの退屈極まりない小説を美しく映像化しただけの作品。エンジェル・クレアが新婦のテスをあっさりと捨てて海外に出稼ぎに行くのも、病気で帰国してから彼女を捜し回るのも、あまりにも単純すぎる。テスもテスで、いくら愛人のアレックを憎悪していたといっても、一緒に暮らし、家族も彼の援助を受けていた以上、殺さなくてもよかったと思う。ビンタくれてさっさと逃げれば、死刑になどならずに済んだのに、バカだね。こんな結末しか迎えられないのが、ビクトリア朝なんだろうな。テスの口にアレックがイチゴ入れる演出もわざとらしくて、気持ち悪くなった。
【ミス・スポック】さん 3点(2003-03-12 15:37:30)
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